Salesforce、生成AIを活用した業務支援機能「Tableau Pulse」を一般提供開始

　米Salesforceは現地時間2月22日、生成AIを活用した業務支援機能「Tableau Pulse」の一般提供開始を発表した。Tableau Pulseは、すべてのTableau Cloudと埋め込み分析に無料で組み込まれる。

　Tableau Pulseは、生成AIを使用して、インサイトを自然言語とビジュアルの両方の形式で表示し、重要なメトリクスの発見、インサイトの獲得、質問、およびデータを実際のビジネスコンテキストに結び付けることを容易にする。また、Salesforce Platformに直接組み込まれたAIアーキテクチャー「Einstein Trust Layer」を介して実行されるAI機能により、Tableau Pulseを使用するすべての人のデータの信頼性と安全性が保証されるとしている。

　Tableau Pulseに含まれる機能のうち、Tableau Pulse Insights Platformは、ビジネスユーザーが関心のあるメトリクスについて、ワークフローの中で、ドライバー、トレンド、コントリビューター、異常値を自動的に検出し、より迅速で情報に基づいた意思決定を支援する。

　例えば、自然言語とシンプルなビジュアル解説を使用して、キャンペーンパフォーマンスの低下を能動的にマーケティングリーダーに通知する。その後、マーケティング担当者が時間経過に伴うトレンドを特定して、これらのメトリクスが想定される範囲内か範囲外かを判断し、キャンペーンを軌道に乗せるための推奨事項を提案する。

　Tableau Pulse on Mobileは、Tableau Mobile、Slack、メールなどのモバイルデバイス上で、ユーザーに直接、自然言語でデータインサイトを能動的に提供する。

　Tableau Pulse Slack Digestは、Tableau App for Slackを使用して、AI生成のサマリーと主要メトリクスに関する文脈的なインサイトを、任意のSlackチャネルで共有する。

　Tableau Pulseのメトリクスレイヤーは、アナリストが基準となる指標の定義を簡単に作成できるようにする。Tableau Pulseは、メタデータのセットに対する指標定義が1つだけであることを保証し、顧客に信頼できる唯一の情報源（SSOT：Single Source of Truth）を提供する。

　Tableau Pulseは、AIを活用したインサイトを自然言語で提供し、ユーザーが特定の指標で何が起こっているかを正確に理解し、さらに深く掘り下げることを支援します。ユーザーは、Breakdownをクリックするだけで、メトリクスを細分化し、さまざまな要因がどのように行動に影響を与えるかを把握できるとしている。