ニュース

三菱総研DCS、熟練技能を代替するAIを作成できる「Hepaisto」を提供

 三菱総研DCS株式会社は5日、製造業向け品質安定化AI生成プラットフォーム「Hepaisto」を提供開始した。

 Hepaistoは、製造工程の知識をもとに、企業独自の品質安定化AIを自由に作成できるプラットフォームを、クラウド型で提供するサービス。生成したAIが熟練技能を代替し、材質や環境など、製品の品質に関わるさまざまなばらつきに対応することで、品質の安定化を実現する。熟練者への業務属人化や若手への技能継承といった、製造業が抱える課題解決に貢献する。

 AIの専門知識がなくても、製造工程に関する知識と一定量蓄積された生産実績データがあれば、現場担当者が自社専用のAIを生成できる。AIの活用により、熟練者はより本質的な仕事に対応でき、次世代の熟練者育成にも早期に取りかかれる。

 現在の製造プロセスが品質をどの程度管理できているのか、数値やグラフで可視化できる。蓄積データを分析することで、不定期に発生する品質不良の原因を確認でき、歩留まり向上につなげられる。

 サービス導入時の支援としては、利用開始時にサービス活用の説明と業務定着サポートを1カ月間行う。また、スポットコンサルティングとして、サービスのさらなる活用方法やAIの精度向上に関するコンサルティングサポートを行う(事前予約制。1回1時間、月に2回まで)。

 Hepaistoの価格は月額33万円(税込)。