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三菱総研DCS、製造品質の安定化を支援するAIサービスをテスト販売

 三菱総研DCS株式会社は12日、製造業の品質安定化を支援するAIサービスのベータ版を開発し、10社限定でテスト販売を行うと発表した。

 製造条件最適化ソフトウェア利用サービスは、「製造条件(製造時の制御因子)と製品スペック」の関係や、「製造条件のばらつきとそれを打ち消す微調整量」の関係を学習するAIを作成できるサービス。製造条件を最適化し、品質の安定化を支援する。自身で業務に必要なAIを好きなだけ作ることが可能で、ユーザー体験を考慮した直感的な画面により、AIに詳しくなくても使うことができる。また、サービスはクラウド型で提供するため、Webブラウザーさえあればすぐに利用できる。

 AI学習・再学習支援サービスは、AIサービスを最大限に活用できるよう、三菱総研DCSのデータサイエンティストがサポートする。精度の高いAIが作成できるよう、必要に応じてデータの加工、選定などを行う。サポートに際しては、テーマに関する詳しい説明、製造現場の見学などを依頼する形となる。テスト販売では、このサービスをソフトウェアとセットで提供する。

 サービスでは、製造条件のばらつきを打ち消し、製造品質を安定化させる熟練技能者の勘を、AIで再現する。これまで継承が難しかった熟練者の暗黙知を若手でも使えるようになり、属人性の解消、生産計画の自由度向上、働き方改革などの効果が得られるとしている。

 目標とする特性値に対する製造条件の各因子の寄与率を、数値、グラフで表示する。品質に強く寄与する条件を把握することで、製造プロセスや資材の管理方法の改善に役立てられる。

 また、現行製造条件のロバスト性を可視化し、ブレに強い製造条件を選択できるようにする。

 テスト販売の販売数は10社で、募集期間は2022年12月12日から2023年2月28日まで。対象企業10社が決まり次第、募集を終了する可能性がある。対象企業要件は、中小製造業全般、特にプロセス製造系、AIを活用して、品質を安定化させたい具体的なテーマがある、そのテーマに関するデータが蓄積されている(50件以上)こと。価格は月額15万円(テスト販売特別価格)。契約期間は1年で、希望に応じて正式サービス版を紹介する。