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リコーのビジュアルコミュニケーションシステム「piglyph」、OpenAI APIと連携した「対話の要点抽出」が可能に

 株式会社リコーは28日、対話をイラストに変換しコミュニケーションをサポートするビジュアルコミュニケーションシステム「piglyph(ピグリフ)」において、OpenAI APIと連携したオプション「対話の要点抽出機能」を提供開始すると発表した。

 piglyphは、会議中の音声認識と関連イラスト変換により、半自動で会議を文字とイラストで可視化するシステム。音声や入力された文字にひも付いたグラフィックを、画面上にリアルタイムに提案し、その中からイメージに合ったグラフィックを選んで利用できる。発言を文字とイラストに変換可能なため、認識をそろえながら対話を進められる点がメリットだ。また会議終了とともに、“一目で伝わる”ビジュアル議事録を作成できるという。

 今回の新オプションでは、OpenAI APIとの連携により、音声認識で作成された対話ログ(トークログ)の内容から、要点の抽出を自動で行えるようになった。抽出された要点はUI上で一覧化され、ワンクリックで付せんとしてキャンバスに表示可能。また、要点の内容に関連したイラストも同時に自動表示されるので、議論した内容の要点を文字情報だけでなく、ビジュアル情報としても確認できるとした。

 参加者の発言を文字化・イラスト化することに加え、AIが要点をピックアップした内容が可視化されることで、議論の過程で振り返りも行える点がメリット。これにより、参加者同士の認識違いを減らし、短時間で効率的な、意義ある会議を実現するとしている。

 また、会議終了時点ですでにpiglyph上にて議論の要点がまとめられているため、議事録作成は、体裁を整える程度の作業で完了できるとのこと。