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NTTデータ先端技術、マーケティングリサーチ業務に生成AIを活用する検証を開始

 NTTデータ先端技術株式会社は21日、市場調査・マーケティングリサーチを手掛ける株式会社インテージに対し、生成AIを活用してマーケティングリサーチ業務の利便性向上を図る検証の支援を開始すると発表した。

 検証は、AI技術の活用において10年以上の実績を持つNTTデータ先端技術が支援し、マーケティングリサーチのアンケート調査における、「設問設計」「構造化データの分析」「非構造化データの集計・分類」の3つの業務領域についての課題を、生成AIの活用で解決できるかの検証を行う。さらに活用方法を確立し、マーケティングリサーチ業務の効率化を図り、マーケティングデータの高精度化および迅速な提供を目指す。

 設問設計の領域では、顧客が調査に求める要望を正確に理解し、調査項目(質問文)を作成することが求められるアンケート調査業務に対して、大規模言語モデルを活用した自然言語処理技術により、要望をAIに学習させ、Excel調査票からWebアンケート調査票の設問表示条件コードの自動生成と、設問項目の整合性を検証する。

 構造化データの分析では、データの整形や統合、特異点の検出などの処理について、生成AIを用いて、データの整形や統合の自動化と合わせて、人が行うより高精度な特異点の検出手法の確立を目指す。

 非構造化データの集計・分類では、人手による作業が必要で、時間とコストがかかるといった課題に対して、定性分析に生成AIを活用した手法の確立やツールの開発を行い、効率化・作業期間の短縮を図る。

 検証は、2月末までに効果測定、実現性の確認を実施し、3月末までに実際の業務での運用を目指すほか、検証を基に得られた業務データ分析における生成AI活用の知見を集積し、幅広い業務への展開を図る。