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フォーティネット、Wi-Fi 7対応アクセスポイントと10GbEスイッチを発表

 米Fortinet(以下、フォーティネット)は現地時間16日、Wi-Fi 7に対応した包括的セキュアネットワーキングソリューションを発表した。

 フォーティネット初のWi-Fi 7アクセスポイントとなる「FortiAP 441K」は通信速度と容量を強化。スイッチ製品「FortiSwitch T1024」はWi-Fi 7の帯域幅をフル活用できる10ギガビットイーサネット(GbE)でのアクセスと、90WのPower over Ethernet(PoE)に対応する。

 FortiAP 441Kは、Qualcomm TechnologiesのWi-Fi 7 Qualcomm Networking Pro 1220 Platformを活用し、同一環境下での比較で最大2倍の接続速度を実現。4096 QAMのサポートを通じて、ビデオストリーミングやコラボレーション用ツールなど、大きな帯域幅を必要とするエンタープライズアプリケーションにとって不可欠な、高速なデータ伝送を実現するとともに、320MHzチャンネルを使用することで、単独でデータ速度を改善すると共に遅延を低減し、優れたエクスペリエンスをエンドユーザーに提供するとしている。なお、FortiAP 441Kは、日本国内では技術適合が取得でき次第、販売開始となる。

 FortiSwitch T1024は、90WのPoE能力を備え、Wi-Fi 7対応の新しいアクセスポイントをサポートできるよう設計。Wi-Fi 7の特長を最大限活用するためには、その速度向上と容量拡大に伴う要件に、企業や組織のネットワークインフラが対応できることが必要だとして、新しいアクセスポイントとスイッチを共に使用することで、Wi-Fi 7がもたらす速度、パワー、およびパフォーマンスが向上し、すべてのユーザーと機器に優れたエクスペリエンスを提供できるようになるとしている。

 フォーティネットでは、企業は最新世代のWi-Fi 7を導入し、その速度と帯域幅を活用したいと望んでいるが、Wi-Fi 7のような新技術は企業の攻撃対象領域をも拡大させるため、従来のセキュリティソリューションでは、トラフィックが増大する中での検証とセキュリティ確保が困難となる可能性があると説明。フォーティネットの包括的なセキュアネットワーキングソリューションはWi-Fi 7に対応し、同時にワイヤレストラフィックのセキュリティを維持するために必要なエンタープライズグレードの保護、AIで強化されたセキュリティ、およびAIOps自動化機能を搭載するとしている。