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デジタルアーツ、Webセキュリティ製品「i-FILTER」シリーズにファイルセキュリティとの連携など6つの機能を拡充

 デジタルアーツ株式会社は1月31日、Webセキュリティ製品「i-FILTER」および「i-FILTER@Cloud(以下、i-FILTERシリーズ)の機能拡充を行い、提供を開始した。

 企業・官公庁・自治体向けには、i-FILTERとファイルセキュリティ製品「f-FILTER」を連携することで、i-FILTER経由でf-FILTERの機能の一部をオプションとして利用できる連携機能を拡充した。

 これまで連携機能として提供していた、ファイルの重要情報を判別する「DLP(Data Loss Prevention)機能」に加え、過去のアップロード履歴から危険度を判定する「ファイル判定機能」、最終的に人の目を介在させてファイルを確認する「上長承認機能」を追加した。これら3ステップの厳密なチェック体制により、これまで以上に強固な情報漏えい対策が期待できるとしている。

 また、管理者が設定した拡張子・サイズのファイルのみ、ユーザーがアップロードまたはダウンロードできる「ファイルフィルター機能」を追加した。従来はファイルアップロード時に特化した機能だったが、ファイルダウンロードも対象とすることで、さまざまなシーンに合わせた制御を可能にする。例えば、ユーザーのアプリインストールを制限したい場合は、対象となる拡張子を設定することで、自動的にユーザーの行動をコントロールできる。

 学校・教育機関向けには、「スケジュール機能」「YouTubeチャンネルID制御機能」「見守りフィルター」の3機能を拡充した。

 スケジュール機能は、任意の日付、曜日、時間を管理画面上に入力することで、フィルタリング設定を簡単に切り替えられる。教育現場では、通常授業時と夏休みなどの長期休暇で、運用設定を切り替えている場合が多いため、事前に細かいスケジュール入力を行える仕様にすることで、切り替え直前のタイミングでの操作が不要となり、利便性が高まったとしている。

 YouTubeチャンネルID制御機能では、視聴して良い動画、または視聴を制限させたい動画が、チャンネル単位で設定可能になった。YouTube Data APIを利用し、対象のチャンネルにアップロードされた動画IDを自動で取得して共通リストに追加することで、動画単位での管理が不要となり、管理者の運用負担を軽減する。

 GIGAスクール版に搭載している「見守りフィルター機能」では、「自殺」「家出」「見守り」の3タイプのフィルター設定に、「いじめ」が加わった。ネットいじめは昨今増加傾向にあり、支給端末を使ったいじめも大いに考えられるとして、同機能はいじめ関連のサイトへのアクセスやSNSなど、ネットへの書き込みを検知し、管理者にメールで通知することで、ネットトラブルの未然防止に寄与するとしている。