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森永製菓、企業の技能伝承を支援する「匠KIBIT」を採用 人材育成や企業内の組織知形成を図る

 株式会社FRONTEOは22日、森永製菓株式会社が、企業の技能伝承をサポートするAIソリューション「匠KIBIT」を同日より導入すると発表した。森永製菓では、同社が長年培ってきた製品の研究開発の技術・ノウハウをデータとして蓄積・シェアすることにより、人材育成と安定的な生産活動、企業内の組織知形成を図るという。

 メーカーでは持続的な成長を図るため、商品開発に係る熟練者の技術やノウハウを企業財産として蓄積・伝承していくことが不可欠とされている。これは森永製菓でも同様であり、熟練者個人に情報が蓄積された状態では、業務の属人化が起き、対象者に重複した問い合わせが集中して大きな負荷と非効率が生じる、新人や若手技術者が問題に直面した際に適切な解決策を見つけられない、照会すべき担当者や内容がわからない、といった状況が課題になっていたという。

 一方の匠KIBITは、技術者が持つ技術やノウハウ、業界のさまざまな知識・知見を、データベースに蓄積できる点が特長で、現場で問題が発生した際、文章で状況と質問を匠KIBITに入力すると、適切な対処法を迅速に抽出できる。また、問題解決に該当する適切な内容がデータベースに存在しない場合は、AIが有識者を選定して回答を依頼。入力された情報を新たにデータベースに追加する仕組みも備えているとのこと。

 森永製菓では、こうした特徴を持つ匠KIBITを採用し、個人のナレッジを企業の財産として蓄積・共有することで、技術やノウハウを一元的に収集・管理し、技能伝承を行っていく考えだ。