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FRONTEO、AGCと共同開発した技能伝承・組織知形成に役立つAIナレッジシェアシステム「匠KIBIT」を販売

 株式会社FRONTEOは16日、製造業における技能伝承や企業内での組織知形成に役立つAIナレッジシェアシステム「匠KIBIT」の販売を開始した。

 匠KIBITは、製造業における熟練技術者の知見を、組織知として蓄積するシステム。FRONTEOはAGC株式会社と共同で2017年から、FRONTEOが保有する言語解析AIエンジン「KIBIT(キビット)」を活用した技能伝承システムとして開発を進め、2020年7月に匠KIBITとして発表した。

匠KIBITの利用イメージ

 匠KIBITを利用すると、作業や業務で助けを必要としている技術者が質問を入力することで、既に蓄積されている熟練技術者の知識の中から、質問者に必要な知見を参照できる。現在、匠KIBITが対応している問い合わせ数は多い日で約40件に上り、人が1日に回答できる問い合わせ数を超えているとともに、有識者・熟練技術者の貴重な労力をAIで代替できているという。

 FRONTEOでは、製造業をはじめ、技能伝承が課題となっているさまざまな業界での匠KIBITの活用・普及を目指し、システムとして販売を開始した。多くの企業で多拠点化、テレワークが進み、トレーニングや技能伝承、ナレッジ共有の手段の変化が求められるなか、匠KIBITはさまざまな業種の「匠」の技能・技術を組織知として集約、必要な人に共有することで、組織力の向上にも役立つとしている。