OSK、大塚商会、基幹系・情報系システムを統合した「DX統合パッケージ」を強化

　株式会社OSKは19日、基幹系／情報系のシステムを統合した業務パッケージ「DX統合パッケージ SMILE ＆ eValue」（以下、DX統合パッケージ）の機能強化版を、同日より販売開始したと発表した。請求関連業務を効率化するデジタルインボイス機能の強化、電子帳簿保存法 スキャナ保存業務を効率化する複合機連携のAI-OCR対応、システム開発内製化を推進するノーコード開発ツールのWebブラウザ対応など、さまざまな強化を実施している。

　DX統合パッケージは、従来は独立していた基幹系システム「SMILEシリーズ」と情報系システム「eValueシリーズ」のデータベースを統合することで、データのシームレス化を実現したソリューションパッケージ。「販売」「会計」「人事給与」などの基幹業務に加えて、「ワークフロー」「ドキュメント管理」といった情報系機能を標準搭載しており、各基幹業務に特化した機能だけではなく、その業務に付随したコミュニケーションとなる、申請・情報共有・情報の保管までを、一気通貫で行える点を特徴としている。

　今回の機能強化では、まずデジタルインボイス機能が強化され、発行・受領・保存の自動化に加えて、受領したデジタルインボイスの取り込みと伝票自動入力を実現した。これにより、販売・会計システムへの伝票の転記作業が不要となるという。また伝票作成時には、適格請求書発行事業者番号チェック機能も活用できるため、適格請求書の要件チェック作業も軽減されるとのこと。

　電子帳簿保存法の電子取引データ保存で利用される「ドキュメント管理」の証憑保存機能において、複合機でスキャンした紙の請求書・領収書のAI-OCR読み取りに対応した。スキャンデータと日付、金額、取引先といった検索用データをあわせて保存でき、紙書類のスキャナ保存が簡単に行えるとしている。

　さらに、DX統合パッケージのERPとの親和性が高いノーコード開発ツール「QuickCreator」を強化し、Webブラウザさえあれば、初心者にもやさしい操作性でシステム開発を行えるようになった。高額な費用をかけてシステム化することをためらう“スキマ業務”を、内製で簡単にシステム化・データ化可能になる点がメリットとのことだ。