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NTTとACCESS、IOWNの発展に向け資本業務提携に合意

 日本電信電話株式会社(以下、NTT)と株式会社ACCESSは12日、IOWNの発展を目的とした資本提携の締結に合意したと発表した。

 NTTグループでは、光を中心とした革新的技術を活用し、高速大容量通信・超低消費電力なネットワーク・情報処理基盤を目指す、IOWNの具現化を進めている。

 NTTとACCESSは、2021年7月27日に業務提携を締結し、IOWN時代の新たなユーザーインターフェイス・ユーザーエクスペリエンス(UI/UX)の研究開発、およびACCESSの100%子会社であるIP Infusionの体制を活用して、NTTのソフトウェア製品をグローバル展開するためのバリューチェーンの先行整備を進めている。

 2023年3月には、NTTとIP Infusionの両社の技術を組み合わせたホワイトボックス装置対応のネットワークOS「Beluganos」の販売・サポートを、NTT-ATが行っている。また、NTTが受託している総務省の「Beyond5G機能実現型プログラム」の委託研究の一部をIP Infusionに再委託し、研究開発を行ってきた。

 こうした協業の取り組みを発展・強化するために、今回、NTTによるACCESSへの出資、および両社の資本業務提携締結に合意したと説明。これにより、NTTとACCESSはIOWNの発展に向けて、NTTがこれまで培ってきたUI/UX技術とACCESSのブラウザー技術・IoT技術を活用した、IOWNに必要とされるUI/UXを実現するための研究開発を推進する。また、これまでNTTが研究開発してきた技術と、IP InfusionのネットワークOSの技術を活用した、ネットワークOSのBeluganosに関する研究開発・商用化とグローバル市場での販売・サポートを強化する。

 この資本業務提携を推進するため、NTTはACCESSの普通株式513万4600株(発行済み株総数の12.9%)を取得する予定。