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日立ソリューションズ、PPAPを含むメール送受信対策サービス「活文 メールゲートウェイ クラウドサービス」を提供

 株式会社日立ソリューションズは4日、パスワード付きZIPファイル添付メール(通称:PPAPメール)受信時の対策に加え、誤送信防止も含めた送信時の対策まで対応可能な「活文 メールゲートウェイ クラウドサービス」を、2024年1月10日に提供開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 日立ソリューションズでは、暗号化ファイルとパスワードをメールの同一経路で送付するPPAPメールは、多くの企業で廃止が検討されているが、完全廃止できている企業は全体の一部だと説明。その一方で、メールに添付された不正ファイルをきっかけとしたマルウェア感染が多く報告され、企業には、受信せざるを得ない添付ファイル付きメールの、安全な受信対策が求められているという。

「活文 メールゲートウェイ クラウドサービス」利用時のPPAPメール受信イメージ

 活文 メールゲートウェイ クラウドサービスは、社外から送られてくるPPAPメールを自動的に隔離し、添付ファイルを検疫した後に安全に受け取る手段を提供することで、メール受信時のセキュリティを強化する。企業は、PPAPの完全廃止に向けた過渡期でも、メールセキュリティの安全性を高め、業務を遂行できる。

 従業員は、PPAPメールが隔離された通知を受けた後、メールの内容をブラウザーから確認する。添付ファイルを受け取る必要がある場合は、パスワード入力して復号した上でウイルスチェックを行い、安全が確認できたメールのみ受信させるという運用が可能になる。

 また、送信時は、社外宛てメールの添付ファイルを自動的に分離し、サービスのサーバーにアップロードする。メール本文にはダウンロード用URLを記載することで、ファイルを安全に送信する。また、メールの一時保留や、上長承認機能などにより、うっかりミスによる誤送信も防止する。

 Microsoft 365などを利用中の企業のほか、クラウド環境でもオンプレミス環境でも、すぐに利用が可能。導入済みのメールシステムの経路に、「活文 メールゲートウェイ クラウドサービス」をリレーメールサーバーとして追加することで、PPAPメールを含む送受信対策を強化する。

 「活文 メールゲートウェイ」はこれまで、オンプレミス版で総計100万ユーザー以上に利用されており、PPAPの廃止に向けた需要の高まりを受け、日立ソリューションズでは導入負担が少ないクラウドサービスの提供を開始する。サービスは日立グループのPPAPメールに対するセキュリティ強化対策としても採用されており、日立ソリューションズでは、メールセキュリティの強化と安全性の向上を支援し、企業経営のサステナビリティトランスフォーメーション(SX)に貢献していくとしている。