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東京大学、パロアルトネットワークスの次世代ファイアウォール「PA-5450」を導入

 パロアルトネットワークス株式会社は29日、国立大学法人東京大学が、パロアルトネットワークスの機械学習を活用した次世代ファイアウォール「PA-5450」を導入したと発表した。

 東京大学は、東京都文京区の本郷キャンパスをはじめ、東京都内・近県にキャンパスを構えるほか、全国各地に付属研究施設や実習施設を有している。それらのキャンパスや施設を結び、全学を対象にした研究・教育情報の高度利用を実現する大規模ネットワーク基盤「UTNET(東京大学情報ネットワークスシステム)」は、国立情報学研究所が運営する学術情報通信ネットワーク「SINET6」を経由して、外部ネットワークに接続している。

 東京大学では、全学をまとめるセキュリティの仕組みとして、外部ネットワークとの出入り口に、2015年からパロアルトネットワークスの次世代ファイアウォール「PA-5060」、2017年には「PA-5260」を導入していた。

 冗長構成のPA-5060およびPA-5260を3組導入して運用していたが、外部ネットワークの接続先であるSINET6との回線容量が400Gbpsにまで膨れ上がり、ネットワークトラフィックが増大化する中で、従来のセキュリティ製品では処理が追い付かなくなり、刷新を決めた。

 刷新は2022年初めから、膨大なネットワークトラフィックに対応できるパフォーマンスを重視し、機能や拡張性などを比較しながら選定作業を開始した。特に、ACL(アクセス制御リスト)を設置するために、東京大学が独自開発したシステムとの連携が可能であることが必須要件となる中、既存のパロアルトネットワークス製品は約8年間の運用で一度も停止するといったトラブルがなく、その安定性・信頼性を高く評価した結果、PA-5450が選定されたという。

 PA-5450は、機械学習を活用し、超大規模のデータセンター、インターネット エッジ、事業拠点でのセグメンテーションの導入を目的に設計され、セキュリティサービスを有効化した状態で120Gbpsのパフォーマンスを発揮する次世代ファイアウォール。

 東京大学は、2023年4月にPA-5450の導入を開始し、従来製品からの移行・設定、テストなどの導入作業を進め、6月末に本番運用を開始した。東京大学では今後、状況を見ながらPA-5450の機能を柔軟に拡張していく予定。また、検知したアラートログの収集・分析のため、「Cortex Data Lake」および「Cortex XDR」の導入も視野に入れている。

 東京大学 情報基盤センター 教授の関谷勇司氏は、「PA-5450には拡張スロットが用意されているので、必要に応じてCPUやインターフェイスの拡張カードを追加・増設していきたいと考えています。また、インシデント対応に欠かせないログ収集ですが、現在は各種ログがトラフィックログと一緒になっているため、検索するのに時間がかかるという課題があります。各種ログの分離・保存・分析の方法を検討しています」と話している。