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NEC、製造業のDXを推進する「共創パートナープログラム / Manufacturing」を開始

 日本電気株式会社(以下、NEC)は16日、パートナー企業との共創を通じて製造業のDXを推進する「共創パートナープログラム / Manufacturing」を、12月に本格的に開始すると発表した。同プログラムにおいて、パートナー企業およびNECの製品・サービスを連携させたソリューションの開発やクロスセルを促進することで、製造業向けのDX関連ソリューションの提供力を強化する。

 NECでは、近年の世界的な競争激化や国内の労働生産人口の減少に加え、地政学的リスクの高まりやカーボンニュートラルへの対応など、製造業を取り巻く環境は一層複雑化していると説明。このため、企業の規模を問わずデジタル技術を全面的に活用し、環境変化に迅速かつ柔軟に対応していくことが求められているとしている。

 プログラムでは、主に準大手の製造業を対象に、研究・開発、製造オペレーション、サプライチェーン、顧客エンゲージメントなどさまざまな領域の高度化を実現するソリューションを、パートナー企業およびNECの製品・サービスを組み合わせて創出・提供する。また、パートナー企業を通して、すそ野の広い製造業へNECのソリューションを提供。これにより、製造業のDX実現に貢献すると共に、パートナー企業およびNEC双方の事業拡大を目指すとしている。

共創パートナープログラム / Manufacturing

 プログラムは、パートナー企業およびNECの製品・サービスのクロスセルやデリバリーを推進する「セールスパートナー」と、パートナー企業およびNECの製品・サービスを連携させたソリューション開発を推進する「ソリューションパートナー」の2つのカテゴリーで構成される。

 カテゴリーごとに、販売/技術支援の各種ツール・コミュニケーションスペースの提供、トレーニング、案件紹介、マーケティング支援など、約20種類のパートナー協業活動を加速するサービスを用意し、パートナー企業は「Registered」「Select」「Premier」の3段階の参加レベルに応じて利用可能なサービスが異なる。

 現時点の参加企業は、セールスパートナーが岡谷鋼機株式会社、佐鳥電機株式会社、株式会社立花エレテック、ミカサ商事株式会社、横河レンタ・リース株式会社、株式会社リョーサン、NECネッツエスアイ株式会社。ソリューションパートナーがウイングアーク1st株式会社、一般社団法人Edgecrossコンソーシアム、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社、コニカミノルタ株式会社、株式会社デンソーウェーブ、トピー工業株式会社、株式会社パトライト、武蔵精密工業株式会社/ニデックドライブテクノロジー株式会社、リコージャパン株式会社、NECファシリティーズ株式会社、NECプラットフォームズ株式会社。

 すでにソリューションパートナーのデンソーウェーブとは、プログラムレスでさまざまなFA機器と接続してデータ収集する、デンソーウェーブの「IoT Data Share」と、データを集約して全社で利活用するものづくりDX基盤「NEC Industrial IoT Platform」について、先行して相互接続性テストを完了しており、迅速に提供できるとしている。

 NECは、「日本の製造業を強くする」をスローガンに、今後も最先端のデジタル技術を活用し、顧客やパートナーとの共創を通じて、競争力強化や課題解決に貢献する製造業のDXを推進していくとしている。