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Zuora、サブスクリプション管理ソリューションの新製品「Zephr」を国内発売

 米Zuoraは15日、新製品「Zephr」の日本市場での発売を発表した。メディア、SaaS、ゲーミング、フィットネス、ホスピタリティ業界を含む幅広い分野の企業がビジネスチャンスを見極め、顧客にとって最大の価値を持つオファーを提示することで、顧客生涯価値(CLV)を最大に高められるとしている。

 Zuoraは、各種業界向けのサブスクリプションビジネスにおける収益向上を支援するプラットフォームを提供している。従来のプロダクト販売のビジネスモデルから、サブスクリプション型のビジネスモデル(ストック型ビジネス)へのビジネスモデル変革の支援を行い、サブスクリプションビジネスにおける新規顧客獲得、既存顧客へのアップセル・クロスセルの強化、解約率の削減による収益向上と業務の効率化を実現する。また、従来のERPやCRM、販売管理などのシステムでは対応できない、サブスクリプションビジネスのプライシング、見積もり、Web販売、契約管理、請求・回収、収益認識、レポート・分析を、一気通貫のサービスで支援する。

 Zuoraでは、Zephrを使用することで、プロダクトチームとグロースチームは、各サブスクライバーのライフタイムに沿った適切なサービスやプランの提案をスピーディーに作成し、継続的な価値を提供できると説明。それにより、アップセルの増加や解約の減少、非課金顧客から有料顧客への引き上げなど、経常収益ビジネスを行う企業の収益成長をより加速できるとしている。

 Zuoraの製品群にZephrが加わったことで、顧客はZuoraの豊富なファーストパーティデータ、例えば加入者のアクティブな料金プラン、CRM、ESP、CDPへの拡張機能によるサードパーティデータを通じて、各加入者を深く理解できると説明。Zephrはまた、アイデンティティ管理、アクセス管理、エンタイトルメントトラッキングを備え、すべてのサブスクライバーのための強化されたアイデンティティを構築するとしている。

 リアルタイムでダイナミックなオファーを作成し、サブスクライバーのライフタイムを通じてコンバージョンとリテンションを促進。期間限定のバンドルや割引で非課金顧客をターゲットにし、適切なアドオンオファーで有料顧客をターゲットにし、ウィンバックや解約防止戦略で解約を減少させる。

 さらに、ローコードルールビルダーと50以上の事前定義されたデシジョンポイントにより、実験と学習を迅速に行える。プロダクトチームとグロースチームは、エンジニアリングリソースを消耗することなく、数秒で作成と反復を行い、市場投入までの時間を数カ月から数分に短縮できるとしている。