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NTT Com、「IoT Connect Gateway」で利用可能な通信回線を拡大する仮想コネクション機能を提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は14日、IoT通信の暗号化やクラウド接続機能を提供する「IoT Connect Gateway」において、「仮想コネクション機能」を提供開始すると発表した。

 IoT Connect GatewayはIoTデバイスから送られてくる非暗号データを自動で暗号化する「プロトコル変換機能」と、クラウド接続時に必要となる接続情報や鍵交換を代理で実行する「クラウドアダプタ機能」の2つの機能を提供するサービス。

 今回提供する仮想コネクション機能では、従来はNTT Comのモバイル通信サービスである「IoT Connect Mobile Type S」に限られていたIoTデバイスとの接続回線を、通信キャリアやモバイル・固定などの回線種別に関わらず適用可能にする。

 これにより、例えば、山間部などIoT Connect Mobile Type Sでは電波が届きにくいエリアで、NTTドコモや他キャリアのモバイル回線サービスを利用したり、NTTドコモと他キャリアでモバイル回線を冗長化したりできるようになる。さらに、病院や工場などで既存の建物内LAN環境に接続しても利用可能になるため、SIMスロットがないWi-Fi接続型機器の使用など、IoTデバイスの選択肢が拡大するとした。

 なお、仮想コネクション機能の利用にあたっては、各IoTデバイスに「仮想コネクションID」の設定が必要となり、料金は、1仮想コネクションIDあたり月額220円(税込)。

 また同機能を用いる場合は、IoTデバイスのメンテナンスなどに利用する、IoT Connect Gatewayの「リモートアクセス機能」は使用できない点に注意が必要だ。