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NTT Com、複数のモバイル回線によるIoT向け通信冗長化ソリューションをワンストップで提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、IoT導入を希望する企業のニーズにあわせて最適なIoT環境を提供する「ドコモIoTマネージドサービス」において、複数の通信キャリア冗長化をワンストップで提供するソリューションを、12月より提供開始すると発表した。

 新ソリューションは、ドコモIoTマネージドサービスと、IoT向けモバイルデータ通信サービス「IoT Connect Mobile Type S」(以下、ICM(S))を組み合わせて、複数キャリアによる通信の冗長化をワンストップ提供するもの。ドコモIoTマネージドサービスで使用するRobustelのゲートウェイは、2つのSIMカードを挿入することで通信の冗長化が可能になっており、今回のソリューションでは、メイン回線としてドコモのSIM、サブ回線としてICM(S)のSIMを利用することで、通信の冗長化を実現している。

 ICM(S)のSIMは通常、ドコモと他キャリアの回線のうち電波の強い方に接続するが、このソリューションで利用する場合は、他キャリアの回線にのみ接続する仕組みで、これにより、メイン回線に接続できなくなった場合には、ICM(S)を通じてスムーズにサブ回線に切り替わるとのこと。また、メイン回線に接続可能となった場合は、自動でメイン回線に復帰する。

 あわせて、NTT Comがサブ回線部分の運用・保守も行うので、障害発生時はNTT Comにて一元的に、利用企業からの問い合わせ受付・故障対応・保守対応を実施するとした。さらに、サブ回線として用いるICM(S)は従量課金制を採用しているため、使用しない時は月額費用を抑えられるとしている。