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シュナイダーエレクトリック、ラックPDUの最上位モデル「Advanced 10000シリーズ」発売、最大48のアウトレットコンセントを実装

 シュナイダーエレクトリックは14日、同社のインテリジェントラックPDUのラインアップに、最上位クラスとなるハイエンドモデル「APC NetShelter Rack PDU Advanced 10000シリーズ(以下、Advanced 10000シリーズ)」を加え、12月11日に受注を開始すると発表した。

 ラックPDUは、サーバーをはじめとするIT機器への電力供給を目的としたサーバーラック設置用の高機能コンセントバー。サーバールームやデータセンター内にある複数のIT機器に電源を供給する中継地点として、特にデータセンターのハイパースケール化が進む現代においては、なるべく設置スペースを圧迫せず多くの機器に電力を供給できることや、単一ラックPDUで幅広いプラグ形状に対応できること、不要なダウンタイムを極力回避することが求められている。加えて、生成AIの活用をはじめとする新しいデータ処理ニーズに対応するために、データセンターが急速に高密度化し、1ラックあたりの電力消費が従来と比べて非常に大きくなっていることからも、高機能なラックPDUへのニーズが高まっているという。

APC NetShelter Rack PDU Advanced 10000シリーズ

 今回提供を開始する最上位モデルのラックPDU「Advanced 10000シリーズ」は、幅広い形状のプラグに対応する4-in-1アウトレットを採用し、単一ラックPDUで多くのアプリケーションをカバーできる。また、従来モデルと同じ幅56mmのスリムな設計ながら、最大48のアウトレットコンセントを実装でき、高密度化するデータセンター環境におけるIT機器のスマートな設置に貢献する。

 さらに、ネットワーク制御モジュールには稼働中に通電したまま交換が可能なライブスワップ機能を搭載し、万が一の制御モジュールの故障時にも、システム全体を停止させることなく、通電したままモジュールの交換ができる。

4-in-1アウトレット
ライブスワップ機能を搭載した制御モジュール