ニュース

Ridgelinez、製造業のビジネスモデルを再構築し企業価値向上を支援するコンサルティングサービス

 Ridgelinez株式会社は21日、製造業の企業に向け、ビジネスモデル構想のフレームワークを整備してエンドトゥエンドで支援する「ビジネスモデルトランスフォーメーション コンサルティングサービス」を提供開始すると発表した。

 「ビジネスモデルトランスフォーメーション コンサルティングサービス」は、企業価値の向上に課題を抱える日本の製造業が、従来のサプライヤー型のビジネスモデルから転換するための支援を行うサービス。製造業に精通したRidgelinezのコンサルタントチームが、顧客の経営課題に伴走するパートナー型のモデルに転換するための戦略策定から、新たなテクノロジーの獲得やエコシステム構築などの実行までをサポートするという。

 具体的には、新たなビジネスモデルの構想から事業立ち上げまでを、1)ビジネスモデル仮説構想、2)フィージビリティ検証、3)実証実験、4)本格展開の4つのフェーズで支援する。

 1)は、あるべきビジネスモデルと財務モデルを構想し、次の検証フェーズの計画を作成するもの。グリーントランスフォーメーション(GX)やデジタルトランスフォーメーション(DX)を起点として、時価総額の要件を充足するためのアイデアを整理するほか、顧客の経営課題解決に向け、データを活用したソリューション提供を目指したビジネスモデルを構想するという。

 あわせて数値モデルを作成し、ビジネスモデルから数値を具体化することで、投資価値の有無を確認する。ここでは、時価総額の向上を目指すため、従来のP/L(売上、営業利益率)のみでなく、必要な投資を織り込んだB/Sと、それらから現在価値を試算し、B/Sの構成変化など財務モデルの変化を見いだして、必要となるアクションを整理するとしている。さらに、ビジネスモデル仮説において机上調査のみでは不鮮明な点については、論点を整理の上、次フェーズ以降で検証を行うため、その進め方を計画するとした。

ビジネスモデルと財務モデル

 2)は、ビジネスモデル仮説構想フェーズで整理したビジネスモデルについて、顧客候補やアライアンスパートナー候補などへのサウンディングを通じて検証し、必要に応じてビジネスモデルと財務モデルのブラッシュアップを行う。このフェーズでは特に、ビジネスが成立するかどうかという観点で検証を実施するとのこと。

 3)の実証実験フェーズでは、1)で不鮮明であった論点や、2)で新たに生じた論点を検証する。特に、新しい技術などをアライアンスパートナーなどとともに試行することを目的としており、ここで得られた結果をもとに、ビジネスモデルと財務モデルを一部修正し、本格展開に向けた計画を作成するという。

 そして4)において、既存のビジネスモデルから新しいビジネスモデルへ移行するための具体的なロードマップを策定し、新しい戦略を機能させるための実行能力獲得に向けた支援を行う。