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テクマトリックス、Java対応テスト自動化ツールの最新版「Jtest 2023.1」を販売、静的解析機能と単体テストアシスタント機能を強化

 テクマトリックス株式会社は23日、米Parasoftが開発したJava対応テスト自動化ツール「Jtest」の新版「Jtest 2023.1」を販売開始した。

 Jtestは、静的解析と単体テスト支援によって、Javaソースコードの品質可視化と単体テストの効率化をサポートするJava対応テスト自動化ツール。静的解析では、コーディングルール解析とフロー解析という2種類の解析方法で、ソースコードに潜む問題点を指摘する。コーディングルール解析では、3000個超のルールでソースコードを検証し、プログラム中の問題の未然防止や保守性の向上を支援する。フロー解析では、クラスやパッケージを横断する膨大な数の処理フローの中から、リソースリーク、セキュリティ脆弱性などのバグの可能性が潜む特定のフローを検出する。

 単体テスト支援では、Java単体テスト用オープンソースフレームワークであるJUnitで利用可能なテストテンプレートやモックを自動作成し、単体テストにかかる工数を削減する。さらに、Webブラウザー上でダッシュボード表示によるさまざまな情報提供が可能なレポーティング機能も備え、リモートワーク業務下においてもプロジェクトメンバー間で効率的なソースコードの品質レビューが行える環境を提供する。

 新バージョンでは、静的解析機能と単体テストアシスタント機能をそれぞれ強化した。静的解析機能では、CWE(Common Weakness Enumeration)のver.4.10やCWE Top 25 2022(+On the Cusp)、PCI DSS 4.0といった、セキュアなJavaプログラムを作成するためのコーディングルールが追加され、プログラムがセキュリティコンプライアンスに即しているかを、開発の早い段階から確認できるようになった。さらに、Android用のJavaソースコードに対する静的解析が可能になった。

 単体テストアシスタント機能では、カバレッジを増加させるテストケースの自動生成機能を追加した。また、カバレッジ専用ツールのjtestcovが追加され、アプリケーションカバレッジの計測準備が簡略化された。さらに、コードの変更の影響を受けるテストケースを自動検出するテスト影響分析機能追加され、テストの準備作業を効率化する。

 環境面では、Visual Studio Codeをサポートし、Visual Studio Code上で静的解析結果の確認やカバレッジ結果の表示が可能になり、ユーザビリティが向上した。

Visual Studio Codeの静的解析結果の確認イメージ