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IDC Japanが国内ITインフラ市場予測を発表、2027年のIaaSの売上額構成比は36.8%に

 IDC Japan株式会社は10日、国内ITインフラ市場予測を発表した。同市場の2022年~2027年における支出額の年間平均成長率(CAGR)は8.4%、2027年の同市場の売上額は7兆6643億円と予測されている。

 今回初めて予測が発表された国内ITインフラ市場は、国内における、エンタープライズインフラ(サーバーおよびエンタープライズストレージシステム)市場、データセンター向けイーサネットスイッチ市場、システムインフラストラクチャソフトウェア(SIS)市場、ITインフラストラクチャサービス市場、パブリッククラウド接続用途WANサービス市場、パブリッククラウドサービス(IaaS)市場を含んだもの。

 これらの中では、クラウドマイグレーションの進展やデジタルビジネスへの取り組み拡大に伴ってIaaSの利用が拡大しており、国内ITインフラ市場では最も急速に成長するセグメントになるとのこと。2027年の国内ITインフラ市場におけるIaaSの売上額構成比は36.8%で、最も高いセグメントになると予測されている。

 ITインフラストラクチャサービスでは、サービスプロバイダー(SP)向けのコロケーションと、エンタープライズ向けのクラウド導入コンサルティング/構築の需要が拡大すると見込まれている。また、ITインフラのハイブリッド化によって運用が複雑化するといった課題が顕在化していることから、IDC Japanでは、SP以外のエンタープライズ向け市場における運用サービス(マネージドサービス)に対する需要も高まると予測した。

 SISの分野では、セキュリティソフトウェアに加えて、パブリッククラウドサービスの環境を運用・管理するためのシステム/サービス管理ソフトウェアの需要も拡大しており、FinOpsやAIOpsなどの新しい機能に対する注目度も高まっているとした。なおSISでは、ライセンスの販売から、SaaSやサブスクリプションなどのリカーリングモデルへと急速に変化しているとのことで、その理由としては、初期費用の抑制、継続的な機能強化/アップデートの提供、ライセンスの可搬性などのメリットが挙げられている。

 一方で、エンタープライズインフラ(サーバーおよびエンタープライズストレージシステム)やデータセンター向けイーサネットスイッチといったインフラストラクチャハードウェアでは、エンタープライズによる投資が緩やかに減少。ハイパースケーラー、クラウドサービスプロバイダー、デジタルサービスプロバイダー、通信事業者、マネージドサービスプロバイダーなどのSPによる投資が増加すると予測している。

国内ITインフラ市場 売上額予測:2022年~2027年(出典:IDC Japan)