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ソラコム、ChatGPTを活用した自然言語によるIoTデータ分析を実現する「SORACOM Harvest Data Intelligence」を提供

 株式会社ソラコムは6日、IoTデバイスから収集したデータについて、ChatGPTを活用して、異常値やトレンド、特徴的な要素などを解析し、自然言語による解説表示や、その内容について対話的に分析ができる「SORACOM Harvest Data Intelligence」を提供開始した。

 ソラコムでは、IoTデバイスからのデータ収集・蓄積を支援するサービス「SORACOM Harvest Data」を提供している。SORACOM Harvest Dataは、サーバーやストレージを準備することなく、SORACOMのデータ通信サービスやデバイス管理サービス、LPWAN(Low Power Wide Area Network)や衛星通信サービスを使って送信されるデバイスのデータをSORACOM内に蓄積し、可視化までを実現する。

 新たに提供するSORACOM Harvest Data Intelligenceは、マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」で提供されるモデル「GPT-35-Turbo」を使用。SORACOM Harvest Dataに蓄積された時系列データをワンクリックでAIを用いて分析し、結果を自然言語で受け取れる。ユーザーは、蓄積されたデータを表示してボタンをクリックするだけで、自然言語による分析結果を受け取れ、専門家でなくても、異常値やトレンド、欠損データなどのデータの持つ深い意味を把握できる。また、分析結果に対して対話形式で追加の質問を行い、理解を深めることもできる。

画面イメージ

 SORACOM Harvest Data Intelligenceは、PublicBetaとして無料で利用が可能。SORACOMのユーザーコンソールと統合されており、すべてのユーザーがすぐに利用できる。これまでデータを保存・表示していても、その先のアクションにつながらなかったり、データ解析の専門家が不在でデータ活用の糸口を見つけられなかったといったユーザーも、同機能をきっかけに新世代のIoTデータ解析を体験できるとしている。

 ソラコムは「IoTテクノロジーの民主化」を掲げ、SORACOMを通じてIoTを軸に最新技術をより使いやすく提供することで、多くの活用事例とイノベーションの創出を目指すとしている。