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ウイングアーク1st、CO2排出量可視化サービス「EcoNiPass」で製品・製造設備単位での可視化を実現する新オプションを提供

 ウイングアーク1st株式会社は3日、鈴与商事株式会社と、CO2排出量可視化プラットフォーム「EcoNiPass(エコニパス)」のオプションとして、製品・製造設備単位でCO2排出量を算定する「CFP 算定オプション」を開発したと発表した。価格は、算定する製品数や対象設備に応じた個別見積もり。

 EcoNiPassは、カーボンニュートラル推進に取り組んでいる企業のCO2排出量をクラウドサービス上で自動的に集計・可視化し、CO2排出量の現状把握と削減施策の検討を支援するサービス。サプライヤーにもあわせて利用してもらうことで、自社に加えてサプライヤー各社のCO2排出量を自動的に連携するサプライチェーン連携機能を搭載しているため、報告・集計にかかる業務負荷を低減できるという。

 今回提供開発する「CFP 算定オプション」は、製品や製造設備単位でのCO2排出量の可視化を可能とするもので、製品・サービスあたりのCO2排出量であるカーボンフットプリント(CFP)の算定・開示に対応できるオプション機能として開発された。

 具体的には、生産量、設備ごとのエネルギー使用量等を入力すると、自社の事業活動における製品別CO2排出量(CFP)、設備別のCO2排出量を算定・可視化してくれる。また、サプライヤーから部品、原材料にかかるCO2 排出量データを受け取ることで、部品・原材料も含めたCFPの算出も可能。サプライヤーがEcoNiPassを使用していれば、システム連携によって、サプライヤーの部品や原材料にかかるデータの共有も可能とした。

 さらに、ウイングアーク1stの独自ノウハウにより、生産プロセスにおけるCO2排出量のホットスポット(ボトルネック)を顕在化させ、課題を明確にできる点も特徴。加えて、サプライチェーン上の各企業がCFPを算定・共有することによって、製品のサプライチェーンにおける排出量がより具体的になり、各企業間で連携した排出削減対策を実施するといった効果も期待できるとしている。