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ユビキタスAI、IoT製品向けに最適化されたデータ管理機能を実現する組み込みソフト「Ubiquitous RTOS IoT Enabler for DBMS」を提供

 株式会社ユビキタスAIは28日、組み込みシステムを構成するリアルタイムOS、ネットワークスタックおよびアプリケーションなどのミドルウェアを動作確認して製品パッケージ化した「Ubiquitous RTOS IoT Enabler(以下、RTOS IoT Enabler)」について、IoT機器で扱う多種多様な大量のデータを効率よく管理するデータ管理機能を搭載したオールインワンパッケージ「Ubiquitous RTOS IoT Enabler for DBMS(以下、RTOS IoT Enabler for DBMS)」を提供開始した。

 RTOS IoT Enabler for DBMSには、組み込み機器に最適化されたデータベース「Ubiquitous DeviceSQL」が搭載されており、IoT機器に最適なデータ管理を実現するための、高速データベース機能とイベント処理機能 (データ処理機能) を備える。

 データのフィルタ機能は、さまざまなセンサーから収集された大量のデータをリアルタイムに監視し、条件に合致するデータのみをクラウドサービスに送信するフィルタとして活用することで、通信トラフィックを大幅に削減できる。

 データの集約・変換機能は、さまざまなセンサーから収集された大量のデータを、機器内で一旦データベースに蓄積し、必要とされるデータに集約またはフォーマットに変換して、クラウドサービスに送信する。収集した大量のデータをそのまま送信しないことで、データ量を最適化して通信コストの削減に貢献する。

従来のIoT環境のデータ送信イメージ
RTOS IoT Enabler for DBMSを使用したデータ送信イメージ

 イベント/アラート機能は、さまざまなセンサーから収集された大量のデータをリアルタイムに監視し、データベース内のテーブルデータと照合する。これにより、条件に合致した場合のみイベント処理(プログラムタスク)を実行することや、アラートを発行することを容易に行うことができる。

 また、バッテリー駆動のIoT機器の消費電力を低減する機能も搭載。バッテリー駆動のIoT機器では、データをクラウドサービスに常時送信すると、バッテリーの消費が速くなるが、さまざまなセンサーから収集された大量のデータを一旦データベースに蓄積し、その間は通信機器の電源をオフにして、必要なタイミングでオンにしてデータ送信することで、バッテリーの消費電力を抑えられる。