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ユビキタスAI、独Brighter AIの画像・映像匿名加工ソリューション「brighter Redact」を提供

元データの情報を保持しながら個人情報を保護

 株式会社ユビキタスAIは18日、独Brighter AI Technologies GmbH(Brighter AI)の画像・映像匿名加工ソリューション「brighter Redact(ブライターリダクト)」を提供開始すると発表した。従来のモザイク加工とは違い、匿名加工後の画像データをAI画像処理に利用できるという。

 brighter Redactは、静止画や動画から人の顔やナンバープレートを検出し、個人を特定されないように匿名加工するソリューション。ディープラーニング(深層学習)技術によりオブジェクト(合成した顔やナンバープレート)を自動検知し、画像から取得した4万以上のポイントに基づいて非可逆な人工オーバーレイ処理を行うことで、元データの情報を保持しながら個人情報を保護できるとした。

 具体的には、2つの機能を用意する。1つ目の「Precision Blur」は、顔・ナンバープレート部分にのみぼかし加工を施す高精度匿名加工機能で、個人は特定できなくなるが、多くのAI画像処理で人物・ナンバープレートとして認識できるという。

 2つ目の「DNAT(Deep Natural Anonymization)」は、顔・ナンバープレートの構成要素を高度に加工して匿名化するもの。顔向き・視線・年齢・性別・サングラス・マスクの有無など、基本情報は元画像のまま残るため、これらの情報を認識するAI画像解析にも利用できるとのこと。

 ユビキタスAIでは、自動運転の開発にAIを用いる自動車メーカーやサプライヤーをはじめ、医療機関や公共施設などの幅広い分野での活用が期待されると、同製品の適用分野を説明している。

 なお提供形態としては、クラウド版(SaaS)およびオンプレミス版が用意され、処理量に応じたサブスクリプション課金となる。