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日立ソリューションズ・クリエイト、企業のインシデント対応力の強化を支援するトレーニングサービスを提供

 株式会社日立ソリューションズ・クリエイトは22日、セキュリティ関連のトレーニングサービスを提供している「サイバーセキュリティトレーニング」のセキュリティ組織強化向けメニューにおいて、インシデント対応力強化支援を目的とした「インシデント対応訓練」「インシデント対応マニュアル検証」を追加すると発表した。同日より販売を開始する。

 サイバーセキュリティトレーニングは、同社のホワイトハットハッカーが講師を務める動画配信に加え、双方向のライブ中継によってリアルタイムでの質疑応答が可能なオンラインサービス。今回はそのセキュリティ組織強化向けのトレーニングメニューに、企業の組織的インシデント対応力の強化を支援する「インシデント対応訓練」「インシデント対応マニュアル検証」を追加した。

 両演習はともに、実組織の運用に合わせた状況で机上演習を実施することにより、現状の組織におけるインシデント対応レベルの分析、課題の発見が可能なメニューとなっており、組織としてのインシデント対応力向上へとつながるとのこと。

 また演習で対応するインシデントのシナリオは、日立ソリューションズ・クリエイトのホワイトハットハッカーが最新のサイバー攻撃の動向を踏まえた上で作成するが、利用企業の要望に応じてカスタマイズした演習を実施することも可能だ。

 メニューのうち「インシデント対応訓練」は、組織対応型の演習を行うことで、組織のインシデント対応レベルの分析が可能なもので、利用企業の組織においてインシデント対応に関わる部門が参加し、実組織での対応や、部門間連携を検証、評価する。

 もう一方の「インシデント対応マニュアル検証」は、組織内で策定されたインシデント対応マニュアルに沿った対応が実施できているかどうかを、演習を通じて検証、評価するもので、企業独自の対応マニュアルを踏まえた演習を実施し、対応手順に沿ったインシデント対応の評価を支援する。

 なお演習は、高度セキュリティ人材の育成とサイバーセキュリティ研究のための場として設立された「日立サイバーセキュリティセンター」の「Training Room」にて実施する。同所にてサイバーレンジ(仮想のサイバー演習空間)を構築し、日立グループが蓄積してきたノウハウをもとに作成したオリジナルの脅威シナリオを用いて、シミュレーション体験と実践演習を行うとしている。