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NECセキュリティ、SOCルームの入退管理に「顔・虹彩マルチモーダル生体認証ソリューション」を導入

 日本電気株式会社(以下、NEC)は25日、NECセキュリティ株式会社へ、NECの顔認証技術と虹彩認証技術を組み合わせた認証方式「顔・虹彩マルチモーダル生体認証ソリューション」と、入退管理ソリューション「SecureFrontia X」を連携したシステムを導入したと発表した。NECセキュリティでは、SOC(セキュリティオペレーションセンター)ルームの入退管理において、5月より運用を開始する。

 導入されたソリューションのうち、顔・虹彩マルチモーダル生体認証ソリューションは、実績のあるNECの顔認証技術と虹彩認証技術を組み合わせた認証を行えるもの。顔情報と、左右の目で異なる虹彩情報の3つの特徴を利用するとともに、NEC独自のアルゴリズムを用いて照合結果を統合することにより、高い認証精度を実現している。

 一方で、被撮影者がストレスなく利用できるように、カメラが人に合わせて位置調整を行い、認証を迅速に行える仕組みを搭載するほか、マスクやゴーグル、帽子のような、顔の大部分が覆われているシーンでも、着用物を外す、ずらすといった動作を行うことなく、そのままの状態で利用できるとのこと。加えて、タッチレスで撮影から認証まで可能なため、手がふさがった状況でも安心して利用可能だ。

 このほか、生体認証ならではのパラメータ設定や撮像環境の最適化検証など、複雑な設計が不要で、スムーズな導入を行える点も特長。REST APIにより、入退などのさまざまなシステムと容易に連携できる。

 NECセキュリティは、今回の導入により、SOCルームをはじめとする重要エリアにおいて、高セキュリティと高い利便性を兼ね備えた厳格な本人確認を行えるようになったとのこと。

 なお、同ソリューションとともに導入されたSecureFrontiaXは、ICカードや生体認証を用いた入退管理ソリューションで、今回の連携機能については、今後、オプション機能として提供される予定だ。