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NEC、米国の生体認証システム企業に出資 虹彩認証を活用したマルチモーダル生体認証で協業

 日本電気株式会社(以下、NEC)は27日、生体認証システム企業の米Tascent(タシェント)に出資し、同社株式を取得すると発表した。グローバルでのセーフティ事業拡大を加速させることが目的で、8月末を予定しているとのこと。

 NECでは、40年以上にわたって生体認証技術の開発を進めており、生体認証「Bio-IDiom」を活用したシステムが、世界70以上の国・地域に、700システム以上導入されているという。

 一方のTascentは、2015年設立に設立された企業で、虹彩認証を中心としたマルチモーダル生体認証システムを提供している。遠隔から高速かつ正確・高品質に虹彩の画像を取得する光学制御技術や、生体情報の正確な取得のために、利用者をスムーズに誘導するUI技術などを持っており、すでに世界各国の空港や政府機関、企業などで活用されているとのこと。

 NECでは今回の出資により、Tascent社との事業連携を強化する考えで、同社の光学制御技術やUI技術と、NECのさまざまな生体認証エンジンを組み合わせ、虹彩認証を活用したマルチモーダル生体認証システムを共同で開発して、パブリックセーフティ市場を中心に提供するとしている。