ニュース

NECプラットフォームズ、ICカードを利用した入退管理ソフト「SecureFrontia X plus」を発売

 NECプラットフォームズ株式会社は26日、ICカードを利用した入退管理を実現するパッケージソフト「SecureFrontia X plus」を販売開始した。

 SecureFrontia X plusは、従来製品(SecureFrontia X)の後継に位置付けられ、新たにWebブラウザーからの利用者設定・管理に対応して、利便性・操作性を強化した。また従来比で約6倍の3000扉、約2倍の20万人まで管理が可能になり、大規模な入退管理にも対応して、オフィスをはじめとするさまざまな施設へセキュアな環境を提供する。

SecureFrontia X plus

 NECプラットフォームズでは、さまざまな業種の顧客に導入実績があるSecureFrontia Xは、リリースからすでに10年以上が経過しており、昨今、より柔軟な運用や入退管理の高度化を実現するため、Web対応や他システムとの連携を容易にするWeb API対応が求められていることから、システムを刷新したとしている。

 従来は、システムサーバーへアクセスするために専用クライアントソフトをインストールするPCを別途用意する必要があったが、SecureFrontia X plusは管理サーバーにWebサーバーを内蔵しており、同一ネットワーク内にあるPCであれば、Webブラウザーからアクセスできる。これにより、汎用PCで簡単に入退情報の確認や利用者情報の登録・変更ができるようになり、利便性の向上と作業者の負担軽減を実現する。

 また、Web APIの標準装備により、各業務システムとの連携を推進。従来製品はCSVファイルによるデータ連携を実現していたが、Web APIを導入したことで、勤怠管理など既存の業務システムとより柔軟に連携できるようになった。例えば、他の業務システムで保有する利用者情報(個人情報マスター)と連携することで、一元管理化による人的なミスの防止や効率的な作業を実現する。

 特に、顧客の課題の一つである正確な勤怠実態の把握については、SecureFrontia X plusで取得した正確な入退情報(入退ログ)を勤怠管理システムへ連携させ、勤怠実績に適用することで、サービス残業の抑止や労務管理の工数削減が期待できるとしている。

 また、複数のオフィスを構える企業では、多数の入退扉を管理する必要があり、分散システムを構築して対応していたが、高額になってしまうという課題があったと説明。SecureFrontia X plusでは、最大3000扉、20万人の利用者まで管理が可能で、大規模な場合でも高額な分散システムを組むことなく入退管理システムを構築できるとしている。

 SecureFrontia X plusの価格(税別)は、PC(パソコン)版ライセンスが8万4000円、SV(サーバー)版ライセンスが55万2000円。NECプラットフォームズでは、年間50システムを販売目標とする。

システム概要