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IIJ、FX事業者の収益向上につながる施策創出を支援する「Raptorデータ解析ソリューション」

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は20日、FX事業者向け金融取引プラットフォーム「IIJ Raptorサービス」のラインアップに、「Raptorデータ解析ソリューション」を追加し、同日より提供開始すると発表した。

 Raptorデータ解析ソリューションは、FXサービスで日々蓄積されるデータを集約・可視化・解析することで、収益向上につながる施策の創出を支援するもの。「ダッシュボード」「ディーリングシミュレーター」「アルゴリズムトレード」といった3つのコンポーネントと、「解析レポート」による現状分析・施策提案を行うディーリングコンサルティングサービスを提供する。

 このうちダッシュボードは、投資家の取引データやディーリングデータを可視化し、表示する機能で、市場の状況や配信レート、カバーレートなどをリアルタイムで確認・比較できる。

ダッシュボードイメージ

 2つ目のディーリングシミュレーターでは、考案した施策を適用した場合に、収益にどういった影響を及ぼすのかといった検証を行える、シミュレーション環境を提供。また3つ目の「アルゴリズムトレード」では、過去の相場やディーリング取引における収益などの取引データを学習し、アルゴリズムを用いて動的に設定を変化させ、最適なタイミングでカバー指示を出せるようにするとのこと。このアルゴリズムには、株式会社NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズの市場取引アルゴリズム「MoCalc」を採用している。

 またコンサルティングサービスでは、IIJのアナリストがダッシュボードやシミュレーターを活用したコンサルティングを実施し、結果を「解析レポート」としてまとめ、その後の施策提案を行うとした。

 IIJでは、こうした一連のソリューションを利用することにより、FX事業者は、ディーリングにおけるリスク回避・収益向上を期待でき、結果として得られた収益を投資家への還元にあてるといった施策によって、競争力の向上も期待できるとしている。

 なおRaptorデータ解析ソリューションは、一般提供開始に先立ち、店頭FXサービスの基盤として2012年よりIIJ Raptorサービスを利用しているauカブコム証券株式会社に採用されているとのことだ。