NEC、ITシステムの構成管理・自動化を実現するクラウドサービス「Exastro IT Automation Cloud」

　日本電気株式会社（以下、NEC）は28日、ITシステムの構成管理・自動化ツール「Exastro IT Automation」をクラウド環境で利用できる「Exastro IT Automation Cloud」を、3月より提供開始したと発表した。

　Exastro IT Automation Cloudは、NECが開発し、オープンソース化したITシステムの構成管理・自動化ツールのExastro IT Automationを、クラウドサービスとして提供するもの。企業内やクラウド環境に構成されたシステム全体の設計情報を、構成管理データベース（CMDB）で一元管理可能なため、組織ごとに多重管理することで発生してしまう情報管理の差異や伝達ミスをなくし、正確な情報を時系列にて世代管理できるという。

　さらにRed Hat Ansible Automation Platformと連携することで、開発・運用作業における作業を自動化し、人手作業によって発生していたオペレーションミスや漏れを回避するとした。加えて、運用管理者の作業負荷軽減や品質向上のための機能として、共通手順のモジュール化や、実行状況のリアルタイム監視、作業の実行結果の保管・ダウンロードなどの便利な機能が用意されているので、システムの規模や数が増えても、効率的で迅速なシステム運用を実現するとしている。

　またクラウドサービスとして提供されるため、アプリケーション導入時に必要な基盤設計や構築、導入後の運用・管理が不要となり、スピーディな導入とコスト削減を実現できるとのこと。

　価格は月額22万7700円から。Red Hatとの提携により、Red Hat Ansible Automation Platformを設定対象機器10ノードから1カ月単位で利用可能となっており、AnsibleのサポートもNECから提供される。