ニュース

NTT ComとNTTデータ、「Catena-X」との接続を実現する自動車業界向けソリューションのベータ版を提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)と株式会社NTTデータは22日、グローバルデータ交換ネットワーク「Catena-Xデータスペース」との接続を実現する、自動車業界向けソリューションのベータ版を4月17日に提供開始すると発表した。

 Catena-X(Association Catena-X Automotive Network)は、ドイツのベルリンを拠点として2021年3月に設立され、自動車のバリューチェーンの企業が平等に参加でき、素早く拡張できるエコシステムの形成を目的として、自動車のグローバルバリューチェーン全体にわたるエンドツーエンドのデータチェーンの構築、運用、共同利用のための環境提供を目指すネットワーク。

 2023年4月から、Catena-Xの標準に準拠したデータスペースの運用が開始される予定となっており、日本の自動車関連企業も、Catena-Xに参加する企業と取引する際、Catena-Xを利用してデータを連携するよう要請される可能性がある。しかし、Catena-Xでデータを連携するには、Catena-Xの標準や運用ルールを順守して参加資格を取得し、「EDC(Eclipse Dataspace Connector)」と呼ばれるソフトウェアを使ってCatena-Xに接続し、Catena-Xの標準形式でデータを交換する必要がある。

 NTT ComとNTTデータのソリューションは、Catena-Xとの接続を実現するプラットフォームの提供および接続の支援を実施する。Catena-Xに接続可能なプラットフォーム上で、各利用者にアズ・ア・サービスの形でEDCを提供するため、ソリューションを利用する企業は、自社システム環境へのEDC導入が不要となる。また、Catena-X標準への対応やEDCの設定作業を支援することで、企業のCatena-Xへの接続をサポートする。

 NTT ComとNTTデータは今後、今回のソリューション提供を通じて抽出した知見にもとづき、2024年中に、世界各国のデータスペースとセキュアに相互接続可能な国際接続ゲートウェイの構築を目指すとしている。

ソリューションと国際接続ゲートウェイのイメージ