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アセンテック、Microsoft 365のユーザーデータをバックアップする「Microsoft 365バックアップパッケージ」を発表

 アセンテック株式会社は16日、Microsoft 365のユーザーデータを安全にバックアップするソリューション「Microsoft 365バックアップパッケージ」を発表した。

 IT環境がクラウドにシフトしていく中で、社内情報資産のファイルサーバーからSaaS型クラウドストレージへの移行が進んでいる。ランサムウェアなどのマルウェア感染に対する耐性が高まると共に、運用コストの削減、利便性の向上が期待される。

 アセンテックでは、Microsoft 365においては、サービスの可用性は保証されておらず、ユーザーデータについてはユーザーによるバックアップが推奨される旨が、Microsoftのサービス利用規約に明示されていると説明。また、退職者のアカウントなど、サブスクリプションが失効したアカウントのデータは一定期間後に削除されるため、コンプライアンス対策としての証拠保持のためにも、ユーザーデータのバックアップは非常に重要になるとしている。

 Microsoft 365バックアップパッケージは、Outlookのメールデータや、SharePointに保管しているExcel、Word、PowerPointなどMicrosoft 365のユーザーデータを、オンプレミスのストレージまたはクラウドストレージにバックアップでき、Microsoft 365サービスの可用性を補完し、ユーザーデータの保全性を担保する。

 ソリューションは、クラウド版とオンプレミス版の2つの方式があり、バックアップソフトウェアにはVeeam Softwareの「Veeam Backup for Microsoft 365」を採用。オンプレミス/クラウドストレージを問わず、安全・簡単な操作で、Microsoft 365のユーザーデータのバックアップ/リストアを実現する。

 ハードウェアには、「HPE ProLiantサーバー」を採用。多様なワークロードに対応する性能、拡張性、シリコンレベルの信頼性を備え、サーバーのステータスを監視するHPE独自のコアインテリジェンス「HPE Integrated Lights-Out(iLO)」により、安定稼働を実現する。

 データのバックアップ先は、クラウドストレージとしてWasabi Technologiesの「Wasabi Hot Cloud Storage」も選択が可能。Wasabiは、AWS S3と比較して最大80%のコスト削減が期待でき、エグレス料金やAPIリクエストの料金もかからないため、増大するユーザーデータのバックアップをコスト面からも支援する。

 また、パッケージにはアセンテックによる初期導入サービスをバンドル。日本全国での機器設置から初期設定作業まで実施するとともに、オプションでバックアップのポリシー設定から運用まで含めたコンサルティングサービスを提供する。