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インフォマート、受発注管理システム「BtoBプラットフォーム 受発注ライト」のAI-OCRオプションを提供

紙やFAX、PDFなどで受領する発注書のデータ化に対応

 株式会社インフォマートは15日、株式会社Deepworkと協業し、飲食業界向け受発注管理システム「BtoBプラットフォーム 受発注ライト」のAI-OCRオプション機能「発注書AI-OCR(invox)」を提供開始したと発表した。これにより、紙やFAX、PDFなど、バラバラなフォーマットで受領する発注書のデータ化を可能にするという。

 BtoBプラットフォーム 受発注ライトは、Web上で発注・受注ができる受発注システム。今回発表された「発注書AI-OCR(invox)」は、FAXやメール(PDF)で受け取った発注書をAI-OCRによってデータ化し、BtoBプラットフォーム 受発注ライトに自動で連携するオプション製品となる。

 同オプションでは、読み取り設計を自由に行えるため、得意先ごとに書式の異なる発注書をデータ化できるほか、AIの自動学習機能により、読み取り精度が日々向上するとした。さらに、その受注データをBtoBプラットフォーム 受発注ライトから基幹システムに取り込むことで、すべての受注をデータ化し、入力作業を削減できるとのこと。

 なおインフォマートでは一般提供開始に先立ち、花王プロフェッショナル・サービス株式会社と共同で、実業務での検証を行った。

 同社は、BtoBプラットフォーム 受発注ライトによって受注データ処理の自動化に取り組んでいるが、得意先の中には、基幹システムから出力される発注書や、InterFAX(インターネットFAX)から自動で送信される発注書でやり取りをしている企業があり、同社の自動化の取り組みに参加しない、またはできない企業が存在するため、電子化率向上の課題となっていたという。

 今回のテストでは、そうした、基幹システムから印刷し発注書をFAX送信している10社の取引先を選定。得意先の書式で作成された発注書と、花王プロフェッショナル・サービスが作成した発注書3種類(10明細、25明細、50明細)の読み取りテストを実施したが、読み取り精度が向上し問題もなかったため、BtoBプラットフォーム 受発注ライトから基幹システムへデータ連携を行ったとのこと。これにより、今まで行っていた手作業の入力業務が解消し、修正作業もなくデータ化が実現したとしている。