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ペーパレススタジオジャパン、建設業界向けBIM/CIM専用VDIサービスとして「ArchiSymphony VBP」をリニューアル

 ペーパレススタジオジャパン株式会社は13日、株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)と連携し、建設業界向けBIM/CIM専用VDIサービスとして「ArchiSymphony VBP」をリニューアルすると発表した。新サービスでは、すぐに利用可能なBIM/CIMのクラウド環境を提供するという。

 BIM(Building Information Modeling)/CIM(Construction Information Modeling)は、計画や調査、設計の段階から3次元モデルを導入することにより、その後の施工、維持管理の各段階においても、3次元モデルを連携・発展させて事業全体にわたる関係者間の情報共有を容易にし、一連の建設生産・管理システムの効率化・高度化を図ることを目的としているもの。

 他の先進国においては公共工事における義務化が進んでおり、国内でも導入が進むと予測されているが、BIM/CIMを利用するためには、実行環境としてGPUが搭載された高スペックなPCを構築する必要があり、導入障壁が高くなっているという。

 そこでペーパレススタジオジャパンでは、従来も提供してきた「ArchiSymphony VBP」に、NTTPCの建設・製造DXのための3次元モデル向けGPUクラウド基盤「VDIクラウド for デジタルツイン」を組み込み、本サービスを建設業界向けBIM/CIM専用VDIサービスとしてリニューアルした。

 クラウドサービスとして提供されるので、BIM/CIM実行環境がすぐに利用できるようになるほか、導入から活用までを支援可能。建設業界向け教育コンテンツの提供から、OJTによる実践教育、活用支援までを提供するとした。

 またプランは、建設業界向けの教育用、実践用、大規模プロジェクト用から最適なプランを選べるとしている。

 なおペーパレススタジオジャパンは、NTTPCならびに全国の事業パートナーと建設業エコシステムの拡充を図り、2025年中をめどに、全国141社まで事業パートナーを拡大する計画。さらにISO19650に基づき、施主、元請施工者、下請施工者、施設利用者、施設管理者がともに仮想空間内で建設情報を計画し、管理できる革新的な環境を構築していくとのこと。