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NTTPC、3D開発プラットフォーム「NVIDIA Omniverse Enterprise」の実行環境をクラウドで提供するサービスを提供

 株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)は14日、米NVIDIAが開発した3Dデザインコラボレーションと物理的に正確なリアルタイムシミュレーションを実現する3D開発プラットフォーム「NVIDIA Omniverse Enterprise(以下、Omniverse Enterprise)」の実行環境を、クラウドで提供するサービス「VDIクラウド」(仮称)を、日本で初めて開始すると発表した。

 Omniverse Enterpriseは、仮想コラボレーションとリアルタイムシミュレーションのためのオープンプラットフォーム。仮想空間上で3Dデザインモデルをリアルタイムに共有・閲覧・編集することで、ストレスのないシームレスな共同作業とパフォーマンス強化を実現する。

 Omniverse Enterpriseを活用するためには、設備投資に加えて、構築・運用における人的リソース、ナレッジといった各種アセットが必要となる。NTTPCでは、NVIDIAの「Omniverse Partner Council Japan」メンバーとして、Omniverse Enterpriseの検証を通じて蓄積された技術ナレッジや、顧客がPoC導入する際に必要なノウハウなどを生かし、利用シーンに合わせて柔軟かつ簡便にOmniverse Enterpriseを利用できる、クラウド型のサービスを提供する。

 VDIクラウド(仮称)は、Omniverse Enterpriseや各種3D、コンピューターグラフィックソフトが利用可能な環境を、VDI(仮想デスクトップ基盤)で提供するクラウド型のサービス。必要なリソースに応じた従量課金のため、PoCから本格的な開発基盤まで柔軟かつ簡便に利用できる。

 必要なシステムリソース(vCPU、vGPU、メモリ、ストレージ)を利用でき、Windows 10ライセンスの持ち込みが可能。Citrix Virtual Apps and Desktopsの採用により、リモートデスクトップと比較して高速・低遅延な画面転送を実現する。

 接続方式は、閉域網やインターネット、NTTドコモ5G網からのアクセスが可能。VDIをリーズナブルかつ容易に運用・保守できる。

 サービスのクラウド基盤には、Nutanix Cloud Platformを採用することで、柔軟性、高い可用性、強固なセキュリティに優れたユーザーエクスペリエンスを実現。設備の維持・メンテナンスからの解放や、3Dコラボレーションの実現(デジタルツインへの参入)、自由な場所からのセキュアな作業環境(働き方改革)が可能になるとしている。

 サービスの提供開始は2022年8月予定。NTTPCでは、6月23日~24日にNVIDIAが開催する「NVIDIA AI DAYS 2022」に出展し、スポンサーセッションの中でサービスを紹介する。