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インサイトテクノロジー、企業のデータを安全に統合・可視化する「Insight Governor」を提供

 株式会社インサイトテクノロジーは8日、企業に散在しているデータを安全に統合・可視化するDXインフラ整備ソリューション「Insight Governor」の提供を開始した。

 Insight Governorは、企業の多様な形式のデータを一元化し、限られた人しか利用できなかったデータを社内の誰でも安全に活用できるようにすることで、迅速な意思決定を支援するためのソリューション。日本語AIを搭載し、全ての機能にセキュリティの仕組みが自動的に組み込まれ、クリック操作でデータ統合・可視化を実現する。

 企業にデータソースの一元管理の仕組みがない場合には、企業の各部門がそれぞれに持っているデータソースを管理し切れないことが多いが、Insight Governorでは、それらを棚卸ししてデータを有効活用するために、各部門に散在しているデータを簡単なクリック操作で可視化できる。

 また、すでにデータウェアハウス(DWH)などにデータソースを統合してはいるものの、膨大なデータから意味を見いだすためのビジネスメタデータが欠如していて、有効活用できていない場合もある。Insight Governorでは、各種メタデータを自動的に付与し、データのビジネス的な意味合いや、隠れた結びつきを元に、簡単に目的のデータを探すことができる。

 データの属性付与については、日本語を適切に理解するAIにより、ビジネスメタデータ付与の自動化・半自動化を実現し、データソース登録の省力化が可能となる。

 また、データを見える化して利活用する際には、適切なアクセス制御で個人情報などの情報を守る必要があるが、こうしたセンシティブなデータにアクセスできる人、データを複製できる人の制御や、全てのデータ操作の履歴を記録できる。

 β版リリースからは、Insight Governor上で管理・連携するデータの種類について、Oracleなどの基本のデータベース、Amazon Web Services(AWS)やSnowflakeといったクラウドのデータベース以外にも、Hadoop上で動作するDWHの「HIVE」や、高性能分散SQLエンジン「trino」などを追加し、さらに多様なデータに対応できるようになった。また、データダウンロード機能の追加、データ閲覧権限の柔軟なコントロール機能、ユーザビリティの改善などを行っている。

 Insight Governorは、年額制のサブスクリプションライセンスで、提供形態はオンプレミスまたはクラウド。