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バッファロー、法人向けNAS「テラステーション」でXeon D搭載の12ベイラックマウントモデル「TS71210RHシリーズ」を発表

TS71210RHシリーズ

 株式会社バッファローは8日、法人向けNAS「テラステーション」について、Intel Xeon Dプロセッサー搭載で最大容量240TBのラインアップを含む、エンタープライズ向け12ドライブラックマウントモデル「TS71210RHシリーズ」を2023年3月上旬から順次販売を開始すると発表した。

 TS71210RHシリーズは、CPUにIntel Xeon D-1713NT(クアッドコア)を採用し、4つの10GbEポートと大容量16GBメモリの標準搭載により、高速化を追求したハイパフォーマンスモデル。iSCSIパフォーマンスは、従来品(TS51220RHシリーズ)と比べてシーケンシャルリードが約5.16倍、シーケンシャルライトは約3.24倍の高速化を実現。SMBパフォーマンスも従来品に比べ高速化し、ファイルサーバーへの高速アクセスによる業務効率向上に貢献する。

 さらに、別売りオプションでSSDキャッシュや最大64GBまでのメモリ増設、25Gbpsの拡張NICがカスタム可能で、さらなる高速化を実現できる。

 バッファローでは、TS71210RHシリーズは24時間高負荷試験をクリアし、高負荷な130台クライアントからの同時アクセスでも安定動作することを確認済みで、官公庁・研究機関・病院やデータセンターなど、特に大きなデータを取り扱うユーザーに適したモデルとしている。

 機能面では、指定した時刻で定期的にファイル構成・復元ポイントを作成し、ファイルの誤削除や編集ミスをした場合にも復元が可能になる「スナップショット機能」を搭載。ファイル誤削除や編集ミスなどの状況からの復元を可能にするほか、ランサムウェア対策として、万が一ランサムウェアにより暗号化されてしまっても、暗号化前の復元ポイントのファイルを迅速に復元できる。

 iSCSI接続に対応するため、サーバー機の増設ストレージとしても利用が可能。2台の製品を増設ボリュームおよびバックアップボリュームとして利用する際には、2つのボリューム間をメインサーバーを経由せずにデータ転送する「iSCSIボリュームバックアップ」機能により、メインサーバーに負荷をかけないNAS間バックアップを実現できる。

 ハードウェアでは、通常のデスクトップ向けHDDに比べて耐振動性に優れ、長寿命な「ニアラインHDD」を採用。SSD上にファームウェアを二重化して保持する「システムファームウェア二重化構造」により、安定した長期稼働を実現する。

 セキュリティ面では、設定画面にログインする際に、通常のユーザー名・パスワードだけでなく、サードパーティ製スマートフォン用アプリと連携したワンタイムパスワードを使用した二段階認証に対応し、第三者による不正ログインを防止する。

 製品の価格(税込)は、容量240TB(20TB×12)モデルが451万円、容量192TB(16TB×12)モデルが375万1000円、容量144TB(12TB×12)モデルが311万3000円など。