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バッファロー、ランサムウェア対策に有効な「スナップショット機能」搭載の法人向けラックマウント型NAS「TS51220RHシリーズ」

TS51220RH24012

 株式会社バッファローは2日、法人向けNAS「テラステーション」の新製品として、10ギガビットイーサネット(GbE)に対応し、ランサムウェア対策に有効な「スナップショット機能」を搭載する、12ドライブラックマウントモデル「TS51220RHシリーズ」を11月下旬から順次販売を開始すると発表した。

 TS51220RHシリーズは、バックアップやファイルサーバーとしての運用に特化し、パフォーマンスと信頼性を追求した法人向けNAS。2つの10GbEポートを標準搭載し、16GBメモリ標準搭載による高速化により、サーバー機のバックアップにかかる時間を短縮できる。24時間高負荷試験をクリアし、高負荷な100台クライアントからの同時アクセスでも安定動作することを確認済みで、官公庁・研究機関・病院やデータセンターなど、特に大きなデータを取り扱うユーザーに適したモデルとしている。

 指定した時刻で定期的にファイル構成・復元ポイントを作成し、ファイルの誤削除や編集ミスをした場合にも復元が可能になる「スナップショット機能」を搭載。ファイル誤削除や編集ミスなどの状況からの復元を可能にするほか、被害が拡大しているランサムウェア対策として、ランサムウェアにより暗号化されてしまった場合でも、暗号化前の復元ポイントのファイルを迅速に復元できる。

 iSCSI接続にも対応し、サーバー機の増設ストレージとしても利用可能。2台の製品を増設ボリュームおよびバックアップボリュームとして利用する際に、2つのボリューム間を、メインサーバーを経由せずにデータ転送する「iSCSIボリュームバックアップ」機能を搭載しており、メインサーバーに負荷をかけないNAS間バックアップを実現する。

 HDDには、通常のデスクトップ向けHDDに比べて耐振動性に優れ、長寿命な「ニアラインHDD」を採用することで、長期安定稼働を実現。HDDとNANDフラッシュ上にファームウェアを二重化して保持する「システムファームウェア二重化構造」により、HDD上のファームウェアが破損した際でも、NANDフラッシュ上のシステムファームウェアからの自動修復によりシステムダウンを防ぎ、安定した長期稼働を実現する。

 セキュリティ面では、設定画面へログインする際に、通常のユーザー名とパスワードだけでなく、サードパーティ製スマートフォン用アプリと連携したワンタイムパスワードを使用した2段階認証に対応し、第三者による不正ログインを防止する。

 製品の価格(税込)は、240TB(20TB×12)モデルが418万円、192TB(16TB×12)モデルが342万1000円、144TB(12TB×12)モデルが278万3000円など。