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ISID、SAP ERPのデータを分析可能な200種類以上のレポートテンプレート「VisAP」を提供

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は10日、SAP専用BIテンプレート「VisAP(ヴィスエイピー)」を提供開始した。

 VisAPは、SAP ERPのFI(財務会計)、CO(管理会計)、SD(販売管理)、MM(在庫/購買管理)、PP(生産計画/管理)モジュールのデータを、自由に分析可能な200種類以上のレポートテンプレートをWebブラウザーベースで提供する。日本語、英語、中国語(簡体字)の3カ国語に対応し、集計数値の詳細を確認するドリルダウンや、分析軸や条件を変更したレポートも作成できる。

 さまざまな組織構造に対応可能なデータアクセス権限管理を備え、例えば、自部門のデータしか利用できないようにアクセスを制限することや、システム管理者またはレポート管理者のみがアクセス設定や変更を行えるようにするなど、ユーザーに許可する操作やデータを詳細に定義でき、組織構造に対応したデータアクセス権限管理を行える。レポート実行ログやアプリケーション監査ログの出力にも対応する。

 また、多くのWebサイトで採用されているReactにより、シングルページアプリケーションとして開発しているため、高速な画面遷移・更新と、ブラウザーの挙動に縛られないUI/UXにより、操作性の高いデータ分析環境を提供する。

 VisAPの価格は、ライセンス費用が500万円から(サーバーライセンス方式、利用ユーザー無制限)、初年度保守費用はライセンス費用の15%。別途導入作業費が必要。また、利用にはMicrosoft SQL Serverのライセンスが必要。

 ISIDでは、2023年度中にはFI-AA(固定資産)テンプレートの追加提供を予定するとともに、今後もVisAPの機能拡充を継続的に行い、SAP ERPユーザーの戦略的なデータ活用を支援していくとしている。