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ISID、SAP ERPと連携して品目別実際原価を計算する「ADISIGHT-ACS」 製造業向けに提供
2021年7月2日 17:28
株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は1日、製造業のSAPユーザー向けに、品目別実際原価を算出するシステム「ADISIGHT-ACS」を提供開始すると発表した。
ADISIGHT-ACSは、品目別実際原価計算と多様な原価分析を短期間・低コストで実現するシステム。SAP ERPからのデータ抽出機能、品目別実際原価の計算機能、各種分析テンプレートを備えている。またSAP専用システムとして開発されているため、SAP ERPのFI(財務会計)、CO(管理会計)、MM(在庫/購買管理)、PP(生産計画/管理)モジュールを導入済みの企業であれば、最短1カ月で運用を開始できるとのこと。
品目別実際原価計算では、SAP ERPのFI、CO、MM、PPの各モジュールと連携し、内部に蓄積された大量の業務データをノンプログラミングで抽出。製造経費や労務費など、製造間接費の複雑な配賦計算において、生産高別や工数別といった一般的な配賦基準に加え、企業独自の配賦基準にも容易に対応できるため、企業ごとのニーズに合致した品目別実際原価を算出可能という。
また、上記4モジュールに加えてSD(販売管理)モジュールを連携することで、品目別や得意先別、部門別の売上総利益、営業利益、限界利益の算出も可能になるとした。
分析テンプレートはMicrosoft Power BIを基盤としており、原価一覧表や原価差異分析といった複数の定型レポートのみならず、ユーザー独自のレポート作成、分析テーブル設定に対応する。
このほか、原材料の価格変動、輸入部品の為替変動、製造間接費や販管費の配賦方法変更等が品目別実際原価に与える影響額もシミュレーションできるとのことだ。
ライセンス価格は1100万円(税別)からで、導入費用は個別見積もり、年間保守費用はライセンス価格の15%となる。また別途、Microsoft SQL Server、Microsoft Office 365ライセンスが必要。