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ISIDとインドInfosysが提携、SAP導入ビジネスの拡大を共同で推進

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は、SAP導入ビジネスの強化・拡大に向けて、インドのInfosys Limited(以下、インフォシス)と基本合意書を締結したと発表した。

 ISIDでは、自社が持つ日本企業へのSAP導入ノウハウ、顧客基盤と、インフォシスが持つグローバルで培ったSAP最新技術への知見、オフショアリソースの動員力をあわせ、SAP S/4HANAの新規導入や移行サービスを中心に、SAP導入ビジネスの拡大を共同で推進するとしている。

 具体的には、まず、両社それぞれが強みを持つ業種、領域に対して、セミナーやイベントなどのマーケティング活動を共同で推進する。また、ISIDのSAPデータ連携フレームワーク「BusinessSPECTRE」、SAPアップグレード支援サービス「PANAYA」と、インフォシスのSAPアップグレード時にカスタムコードを自動修正する「HANA CMO」を相互販売。両社の顧客に対して、幅広いサービス提供を行う。さらに将来的は、インフォシスが海外展開するプロダクトの日本語対応を共同で行う予定とした。

 このほか、日本企業を熟知し要件定義など上流工程に強みを持つISIDのSAPコンサルタントと、豊富なSAPエキスパートを有するインフォシスのインドオフショアを組み合わせ、高品質で価格競争力のあるサービスを提供することで、大規模プロジェクトへの対応や複数プロジェクトへの参画が可能となるとのこと。

 加えて、両社のSAP導入プロセスを共通化し、ISIDとインフォシスいずれの企業からでも、同一内容かつ同一レベルのサービス提案を実施する。

 なお両社はともに、SiemensのPLMソリューション「Teamcenter」、Salesforce.comのCRM/SFAソリューション「Salesforce」の導入実績およびノウハウを多数持つ。そこで、これらの業務システムとSAP S/4HANAを連携させ、顧客の要件に最も適したシステム構成を提供するとしている。