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ネットアップ、サブスクリプションモデルのストレージサービス「Keystone」をハイブリッドマルチクラウドに拡大

 ネットアップ合同会社は5日、ストレージサービスをサブスクリプションモデルで提供する「NetApp Keystone(以下、Keystone)」のサービス内容を強化し、提供を開始した。

 サービス強化により、一つのサブスクリプション契約でハイブリッドマルチクラウドに対応。従来のオンプレミスストレージサービスのサブスクリプションと同じ契約に基づいて、クラウドストレージサービス「NetApp Cloud Volumes ONTAP」のサブスクリプションライセンスを、一つの契約にまとめて購入できる(複数のクラウド契約でも可能)。これにより、サービスの購入、運用、サポート、支払いなどの手続きをまとめて済ませられ、同じ契約でオンプレミスのワークロードをクラウドに移行できる。

 また、統合管理コンソール「NetApp BlueXP」がKeystoneに対応。オンプレミスとパブリッククラウドの両方を対象にした健全性チェック、監視、検出、可視化、ストレージのプロビジョニングの他、請求、ストレージ サービス追加がNetApp BlueXPの画面から行える。

 ストレージ容量の移動にも対応し、ストレージの利用状況に応じて、オンプレミスとパブリッククラウドで割り当てた容量を3カ月単位で移動可能。これにより、中長期のプロジェクトで必要な容量が変動する際に、柔軟に変更して無駄のない利用が可能となる。

 契約容量を超過して利用した分を支払うバースト(契約容量の20%まで)を、同じ契約容量単価で提供。これにより、突発的な利用増加の不安を解消する。

 AIベースのデジタルアドバイザー「NetApp Active IQ」がKeystoneをサポート開始し、サブスクリプション、容量の使用状況、バーストの発生状況、サブスクリプションに関する監視に加えて、詳細なレポートを提供する。さらに、ネットアップが担うマネージドサービスのオプションを追加し、ストレージ運用サービスを提供する。

 ネットアップでは、サービス強化により、オンプレミスのストレージサービスに加えて、パブリッククラウドを含むハイブリッドマルチクラウド環境のストレージサービスを一つのサブスクリプションで利用できる「ハイブリッドSTaaS」として提供すると説明。これにより、複雑化するハイブリッドマルチクラウド環境の運用・管理負担を低減させながら、コスト面の柔軟性を高めて、企業・団体のDXを支援するとしている。