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レノボ、第4世代AMD EPYCプロセッサーを採用したエンタープライズ向けサーバー「ThinkSystem」「Think Agile V3」を発表

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ合同会社(以下、レノボ)は22日、第4世代AMD EPYCプロセッサーを搭載した、新しい21のサーバー群「ThinkSystem」「Think Agile V3」を発表した。

 レノボでは、今回のソリューションは、最近発表した「Infrastructure Solutions V3」に関するポートフォリオの一部で、顧客の事業規模に関わらず、ハイパフォーマンスコンピューティング、人工知能(AI)、そして従来のワークロードをエッジおよびマルチクラウドの環境で、よりスマートに、早く、効率的に稼働させることを可能にするとしている。

 第4世代AMD EPYC プロセッサーを搭載したLenovo ThinkSystem V3サーバー群は、業界で最も信頼性が高く、高性能であり、セキュリティも強化されていると説明。AMD EPYC 9004シリーズのプロセッサーを搭載したLenovo ThinkSystemサーバーは、CPUあたり最大96コア・6TBメモリまで対応しており、金融サービス、製造業、小売業など幅広い業界で、ビジネスのスピードを加速させられるとしている。

 レノボでは、より持続可能なコンピューティングを実現し、顧客の持続可能性に関する目標達成を支援する継続的な取り組みの一環として、新しい「Lenovo ThinkSystem SD665 V3」を備えた、次世代の「Lenovo Neptune Water Cooling」を発表した。

 これは、AMDの第4世代EPYCプロセッサーを搭載した高密度サーバーで、レノボのデータセンター向け冷却システム「Neptune Water Cooling」を採用することで、システム上の熱を最大98%抑え、消費電力を最大40%削減する。また、新しい「Lenovo Neptune Liquid Assisted Cooling」ソリューションは、旧来の空冷式データセンターにも最適なCPUの冷却性能を備えており、顧客のデータセンターに関する効率の最大化を支援する。

 新たに、AMD EPYCプロセッサーを搭載したLenovo ThinkSystemサーバーは、最大のパフォーマンスとエネルギー効率実現のために調整されたチューニングパラメーターを備える「Unified Extensible Firmware Interface(UEFI) for Energy Efficiency(エネルギー効率のためのUEFI」を提供する。さらにレノボは、CO2オフセットサービスを、ThinkSystemサーバーのポートフォリオ横断的に提供しており、顧客はデータセンター機材による二酸化炭素排出への影響を直ちに軽減できるとしている。

 また、レノボは、ハイブリッドクラウドや仮想化ソリューションに最適な、第4世代のAMD EPYCプロセッサーを搭載した、ThinkAgile HCIソリューションを新たに14種類提供開始し、顧客のIT統合と管理の簡素化を支援する。

 AMD EPYCプロセッサーを搭載した新しいLenovo ThinkAgile VXソリューションは、プライベートまたはハイブリッドクラウドの環境において、パブリッククラウドのようなシンプルさを実現。さらに、高性能ストレージデバイスによる新しい水準のパフォーマンス、拡張性、復旧性の高さ、シンプルさを提供。ThinkAgile HXソリューションは、卓越したパフォーマンスや運用の簡略化、ワークロード密度の向上、データ保護の強化、クラウド間でのシームレスな適応を通して、真のハイブリッドアーキテクチャを実現するとしている。

 セキュリティについても、レノボの強化されたThinkShieldとThinkAgileのセキュリティ機能は、AMD Infinity Guardを活用して、内部および外部におけるデータ上の脅威から企業を保護しつつ、ソフトウェア処理中の脅威を軽減する支援をするために、独自の進化を遂げていると説明。第4世代のAMD EPYCプロセッサーを搭載したLenovo ThinkSystemサーバーは、データが利用中、通信中、保存状態のいかなる場合であっても、その安全性を保ち続けるとしている。

 AMDのセキュリティ・バイ・デザインのアプローチには、最高水準のセキュリティ機能とシリコンレベルでのセキュリティーサブシステムが含まれており、データの保護をサポートする。レノボの強化されたThinkShield Securityは、業界の最も厳しいセキュリティ基準に準拠し、強靭化されたITレジリエンスのための、業界最先端のインフラストラクチャーセキュリティ機能を提供。また、AMD EPYCプロセッサーは、専用に開発され完全に統合されたオンダイ・セキュリティー・プロセッサーにより、コンフィデンシャルコンピューティングなどの革新的なテクノロジーの実現に貢献するとしている。