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NECソリューションイノベータ、チャットを用いて社内情報を効率良く検索できるソリューション

問い合わせ担当スタッフの業務負荷を大幅に軽減可能

 NECソリューションイノベータ株式会社は15日、チャットを用いて社内情報を快適に検索できるサービス「NEC 社内情報アクセスアシスタント」を、同日より販売開始すると発表した。

 NEC 社内情報アクセスアシスタントは、FAQ検索と横断検索によって知りたい社内情報へリーチし、従業員の自己解決を支援するソリューション。社内手続きや申請などに関する質問をチャットに入力すると、管理者があらかじめ準備したFAQの中から、該当する回答を提示してくれる。質問はキーワードだけでなく自然文にも対応するほか、結果をカテゴリなどで階層化し絞り込むことも可能だ。

 FAQに求める回答がない場合は、質問を横断検索に引き継ぎ、関連する社内文書の掲載ページやファイルの一覧を検索結果として表示する仕組みも備えた。これにより、FAQが準備されないような質問頻度の低い情報についても、答えを見つけられるように支援できるという。さらに、利用者が横断検索結果を評価することで、AIが学習し、同様の検索が行われた際に評価の高い検索結果が上位に表示されるようになるとのこと。

 このほか、チャットで社内システム名を入力すると、ランチャー機能によって迅速にシステムへアクセスできる機能も搭載しており、利用者がシステムへのリンクを探す時間の削減を支援する。

 FAQの登録は、CSV形式のフォーマットを利用したアップロード、もしくは管理者向け画面からの入力といった2つの方法から実行可能。横断検索については、検索の対象となる複数の社内Webページや電子ファイルをシステムに登録することで利用可能になる。

 加えて管理者は、利用者のFAQ評価結果、FAQ登録要望の一覧、質問のトレンド、質問に多く含まれる単語などをダッシュボードで確認でき、効率的なFAQの改善を支援するとした。

 価格(税別)は、利用者500名までのスタンダードプランで月額12万円、同1000名までのラージプランで月額20万円、それ以上の場合は個別見積もり。いずれの場合も別途、初期・変更設定作業料金が1回あたり30万円かかる。また、2カ月間の無料トライアルも用意されている。

 なおNEC 社内情報アクセスアシスタントは、当初は自社内での問い合わせ対応負担を軽減するために開発されたシステムで、自社に導入したところ、担当スタッフへの電話による問い合わせなどが激減し、年間約4.7億円(従業員1人当たり年間約3.7万円)のオペレーションコストの削減に寄与したとのことだ。