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バーチャレクス、計画業務の最適化AIプラットフォーム「TENKEI」を提供

 バーチャレクス・コンサルティング株式会社(以下、バーチャレクス)と株式会社タイムインターメディアは7日、両社で開発・導入を進めている最適化AIプラットフォーム「TENKEI」をリニューアルし、SaaSでの提供を開始した。

 TENKEIは、導入企業・組織の特色に合わせた専用の計画作成アプリを、ローコードで開発できる最適化AIプラットフォーム。人事計画や生産計画、在庫管理、広告編成など、事業目標やリソース状況・業務手順などを前提として、実際に業務を遂行するための計画を作成する計画業務において、最適化AIを活用したDXを実現する。

 バーチャレクスでは、計画業務は企業や組織による特色が強く、さらにその時々で計画に求められる指標も変わるため、システム化が難しい領域だと説明。そのため、多くの企業でExcelや手作業による属人的な業務に多くの時間が費やされてしまっているのが現状で、素早い意思決定と行動が求められるようになる中で、計画業務DXが急務となっているという。

 最適化AIは高い効果を生み出す反面、現実の業務や課題を「最適化問題」に落とし込むことの難しさや専門性の高さから、一般ビジネスでの活用は難しいとされてきたと説明。こうした課題に対して、TENKEIは、さまざまな課題に対して、コンサルティングと技術提供を続けてきたバーチャレクスと、20年にわたり最適化技術を研究してきたタイムインターメディアがタッグを組むことで、最適化AIの導入・利用ハードルを下げるとしている。

 TENKEIのリリースにあたっては、「保育園や学校・福祉施設などの入所選考」「テレビCMや屋外広告などの広告編成」「商業施設・建築現場などの人員配置」「車両型店舗の出店スケジューリング」「ECの在庫管理」「人事異動計画」「勤務シフト作成」といった各種計画業務をDXするアプリのテンプレートを追加。これらを活用することで、自社の特色に合わせたアプリを効率的に構築し、すぐに利用を開始できる。

 また、次回以降のアップデートでは、「工場の生産計画作成」「営業や看護の訪問スケジューリング」「観光業の旅程表作成」といった計画業務に対応したアプリも、テンプレート化される予定としている。

 バーチャレクスでは、2023年1月までTENKEIのトライアル無料キャンペーンを実施する。最適化コンサルタントがヒアリングし、業務に即したデモアプリを構築する。