ニュース

ソリトン、二要素認証システム「SmartOn ID」が顔認証に対応

NECの顔認証エンジン「NeoFace」を採用

 株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は12日、二要素認証システム「SmartOn ID」を機能強化し、顔認証に対応したと発表した。新たなオプションとして販売を開始している。

 SmartOn IDは、PCログオン時の二要素認証を実現するシステム。従来はICカードと指紋に対応していたが、今回より顔認証を利用できるようになった。SmartOn IDの顔認証では、実績のあるNECの顔認証エンジン「NeoFace」を採用しており、PCに内蔵または接続されたカメラで取得した顔の画像データから特徴点を抽出し、あらかじめ登録・保存されているデータと照合して、利用者本人を特定する仕組み。さらに、ICカードやパスワードを組み合わせて複数要素認証を実施することも可能という。

 PCやタブレット端末の内蔵カメラを使用する場合は、専用の認証装置が不要なほか、共有PCでも利用者を特定できる点がメリット。また、PC利用中に定期的なチェックを行い、離席時や本人特定不可時にPCを自動ロックする機能も備えている。

 なお、事前の生体情報登録は、専用ツールを使用した管理者(権限委譲も可能)による登録や、顔画像による一括登録、初回利用時に利用者自身による登録など、複数の方法をサポート。緊急時の対応フローや管理サーバーの冗長構成といった、可用性を実現する各種機能を搭載した。

 価格は、SmartOn ID サーバーパックが72万円、SmartOn ID PCインストールライセンスが1万円/ライセンス、SmartOn ID 顔認証情報登録ツールが20万円、SmartOn ID 顔認証ユーザーライセンスが2000円/ライセンス、SmartOn ID 顔認証PCライセンスが9000/ライセンスなど。

 なお、きめ細やかな運用設計や、可用性を重視した構成は、特に大規模な環境における二要素認証の採用においては重要なポイントとなるが、こうした運用面が評価され、愛知県で約1500台のPCへの採用が決定しているとのことだ。