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IIJ、ネットワーク技術とソフトウェア開発技術に精通したエンジニアを育成する「IIJアカデミー」を開設

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は21日、ネットワーク社会の根幹を支える高度な技術をもつIT人材を増やしていくことを目的に、ネットワーク技術とソフトウェア開発技術に精通したエンジニアを育成する「IIJアカデミー」を開設すると発表した。アカデミーの受講者募集開始は、2023年1月を予定する。

 IIJでは、インターネットが重要な社会インフラとなり、品質や信頼性のさらなる向上が求められている一方、ネットワーク・システムを支えるITエンジニアの不足は大きな社会課題となっており、人材の育成・供給の抜本的な強化が急務であることに加え、社会インフラや企業の事業基盤として停止が許されないネットワーク・システムが増え、ネットワークとその運用に必要なソフトウェア開発技術についても広く知見を有した人材が求められていると説明。

 こうした課題を解決するため、IIJが創業から30年にわたって、インターネットバックボーンやネットワーク、クラウド、セキュリティサービスの運営現場で培ってきた技術や知見を生かし、ネットワーク・システムの開発運用業務の高い要求にこたえられるIT人材の育成を目指し、リスキリング/リカレントとして学び直したい社会人や、ネットワークスペシャリストを目指す学生などを対象として、IIJアカデミーを開設するとしている。

 IIJアカデミーは、実践的な実習中心の教育プログラムとして、IIJサービスの開発運用の現場で蓄積されたナレッジ・事例をもとに、ITエンジニアの実際の業務において有用な教育プログラムを実習形式中心で実施する。教育プログラムに必要な理論・知識は、講師からの講義を通じて習得したうえで、実習を通して課題解決力やケース別の対応力の向上を図れる。

 マンツーマン方式で個々のレベルに応じた指導を行い、講師との面談を通じて、受講者の技術力や学習したい技術分野を考慮して個別の教育プログラムを作成する。担当講師が受講者のレベルと課題を踏まえ、個々にあわせた技術習得目標の設定、アドバイス、講義や演習のサポート、フォローアップを行う。

 バックボーンをはじめ、大規模設備を運営するインターネット事業者ならではのスケールが体感できるネットワーク、コンピューティングリソースに触れながら指導を受けられる。一般では経験する機会が少ない、データセンターでの実地作業を体験できる教育プログラムも計画する。

 IIJのサービス開発運用の現場で豊富な経験を積んだ現役社員が講師チームを作り、実際の業務経験をもとに実習の指導およびサポートを担当する。

 IIJアカデミーの対象者は18歳以上、募集人数は20~30人(応募状況により柔軟に対応)。募集開始時期は2023年1月予定(2023年度第1期分)。実習期間は12週間。受講料金(税込)は20万円(学生は10万円)。

受講者個別の教育プログラムを作成
実習の進め方