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NTTテクノクロス、電子証明書の正当性をオンラインで検証するサービス「ContractGate/VC」

 NTTテクノクロス株式会社は15日、ブロックチェーン関連ソリューション「ContractGateシリーズ」において、Verifiable Credentials(VC:検証可能な資格情報)に対応し、ブロックチェーンを活用した電子証明書ビジネスの検証が行える「ContractGate/VC」を販売開始すると発表した。

 近年、個人情報の管理手法を他者に委ねることなく個人自らが管理する「自己主権型アイデンティティ」が注目されており、Web技術の標準化団体である「W3C」から、検証可能な資格情報としてVCが勧告されている。このVCの実装にあたっては、複数のステークホルダーが介在し真正性を担保することが求められるため、ブロックチェーンとは相性が良いとされているほか、検証するための情報をブロックチェーンで管理することにより、改ざん困難な状態で情報を保持でき、証明書の発行記録などとも一緒に管理を行えるとのこと。

 NTTテクノクロスでは今回、VCはデジタルな個人の資格情報の取り扱いだけでなく、品質保証書や検査証明書などのペーパーレス化を図り、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する一助にもなり得るととらえ、ブロックチェーンを活用したVCの検証ソリューションとしてContractGate/VCを開発したという。

 同ソリューションでは、ブロックチェーンやContractGate/VCをあらかじめインストールしたAmazon Web Services(AWS)環境に加え、希望要件に応じたプロトタイプの業務アプリケーションを提供。ブロックチェーンを活用したビジネス検証のための環境構築が不要となるため、短期間かつ低コストでブロックチェーンを活用したビジネスの検証を行えるとした。

 なお、VCの規格に準拠した証明書の発行、保有、検証のビジネス検証が可能で、スマートフォンからのQRコードによる提示、およびQRコードを介したVCの検証にも対応するとしている。

 またContractGate/VCは、ブロックチェーンを利用したビジネスの検証に必要な環境をオールインワンで提供するプラットフォームサービス「ContractGate PoC Service」との連携も可能とのことだ。

ContractGate/VCの仕組み(VCの発行・保有・検証のフロー)