ニュース

SB C&S、Zscalerのクラウドセキュリティプラットフォームを取り扱い開始

 SB C&S株式会社は1日、米Zscaler(以下、ゼットスケーラー)と販売代理店契約を締結し、クラウドセキュリティプラットフォーム「Zscaler Zero Trust Exchange」の取り扱いを開始したと発表した。

 Zscaler Zero Trust Exchangeは、「Zscaler Internet Access」「Zscaler Private Access」「Zscaler Digital Experience」の3製品をメインに構成される、クラウド型のセキュリティプラットフォーム。ユーザーからの高速でセキュアな接続を可能にし、誰もがどこでも安全に働ける包括的なセキュリティ環境を提供する。Microsoft 365やAmazon Web Services(AWS)などのクラウドプロバイダーやアプリケーションが併置されている、全世界150拠点のデータセンターで稼働しているため、ユーザーまでの経路が短く、快適なユーザーエクスペリエンスを実現する。

 Zscaler Internet Access(ZIA)は、AI活用型のセキュリティサービスエッジ(SSE)プラットフォームを駆使して、インターネットとSaaSへの安全で高速なアクセスを提供する。従来の境界防御ではオンプレミスで実現していた、WebプロキシーやURLフィルタリング、アンチウイルス、サンドボックスのマルウェア防御を含む入り口対策と、Office 365を代表とするクラウドアプリケーション制御や情報漏えい対策(DLP)による出口対策を、単一プラットフォームで提供する。

 Zscaler Private Access(ZPA)は、Zero Trust Network Architecture(ZTNA)プラットフォームとして、ゼロトラストの原則を適用し、不正アクセスや水平移動を排除しながら、オンプレミスやパブリッククラウドで稼働するプライベートアプリケーションへのセキュアな直接アクセスを提供する。従来のVPNではできなかったセキュリティや可視性、低遅延のユーザーエクスペリエンスを実現する。ZPAは、総合的なセキュリティサービスエッジフレームワーク上に構築されたクラウドネイティブなサービスで、短期間での導入できる。

 Zscaler Digital Experience(ZDX)は、クラウド上で提供されるデジタル体験モニタリングサービス。組織内のユーザーが使用する全てのデバイスから、エンドユーザーエクスペリエンスを測定、分析し、従業員のデジタルエクスペリエンスに関する知見を提供するとともに、パフォーマンスに影響を与えている問題の原因を迅速に特定する。ZDXは数時間でセットアップが完了するため、ハードウェアやソフトウエアの追加導入や、大量の生データや不要なアラートを保存するための巨大なストレージクラスタは不要で利用できる。

 SB C&Sは、今後も企業の多様なニーズに応えながら、安心・安全なIT環境の構築を支援し、企業のセキュリティ対策に貢献していくとしている。